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服についた油汚れ、もう怖くない!家庭でできる簡単油シミ抜き術

2024.10.31

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お気に入りの洋服に油シミがついてしまい、諦めて捨ててしまうのはもったいない。でも、シミが取れないまま着るのも気持ちがすっきりしませんよね?そんな悩みを解決する方法をお伝えします!

油シミの悩みとその解決策

油シミとは、「油が布地や紙、壁などの表面に付着してできたシミ」のことを言います。日常生活を送る中で、一度は油シミを作ってしまったことがあるのではないでしょうか?特にお気に入りの衣類に油染みがついてしまった場合、ショックも大きいことでしょう。
油シミは落とすのが難しいと思われがちですが、適切な方法を用いれば家庭でも十分に落とすことができます。ここでは、油シミがつく原因やその性質を説明しつつ、汚れの落とし方を説明します。

油シミがつく原因とその性質


油シミは日常生活のさまざまな場面で発生します。油シミの主な原因は、食事中にスープや食品からこぼれる油、作業中に触れる機械油、そして化粧品による汚れなどです。これらの油は、一般的に水には溶けにくい性質を持つため、通常の洗濯方法では簡単に落とせないことが多いです。
また、油汚れにはさまざまな種類があります。大きく分けると、油溶性のシミと水溶性のシミに分けられます。ここでは、それぞれの特徴について説明します。

油溶性のシミ

代表例:チョコレートやバター、機械油など
油溶性のシミは水には溶けにくいため、水洗いでは落とせず、専用の洗剤が必要です。油分は酸性なので、アルカリ性の洗剤を活用して汚れを落とします。

水溶性のシミ

代表例:醤油やコーヒー、ジュースなど
水溶性のシミは水に溶けやすく、油溶性のシミに比べ落としやすいことが特徴です。水洗いや、中性洗剤を使うことで汚れを落とします。

このように、油の特性を理解することで、適切な方法で油シミを落とすことができます。

ついたばかりの油シミの応急処置方法

油シミは時間が経つほど、服の繊維に染み込んでいってしまうため、できるだけ早めにシミ抜きすることが大切です。
とはいえ、外出先などですぐにシミ抜きできない状況で油汚れがついてしまうこともあります。
そんな時にできる応急処置についてご紹介していきます。

準備するもの

・ティッシュやハンカチ
・水
・石鹸(近くにあれば

応急処置方法

1.服についた油汚れを拭き取る
2.水で濡らしたティッシュやハンカチで汚れの部分を軽く叩く
3.水で洗い流し、乾燥させる

上記方法で落ちない場合や、油シミができてから時間がたってしまった場合は、次の方法を試してみてください。

家庭でできるシミ抜きテクニック

家庭での油シミの落とし方は、手持ちのアイテムを活用することで簡単に実践できます。ここでは、食器用洗剤、クレンジングオイル、重曹を使った具体的なシミ抜き方法をご紹介します。

食器用洗剤を使った方法

食器用洗剤は、油シミを効果的に落とすための便利なアイテムです。その手軽さと強力な洗浄力で、多くの家庭で活用されています。まず、衣類の油染み部分を約40℃のお湯に浸し、洗剤を少量かけて軽く揉み洗いします。その後、洗濯用ブラシを使って丁寧にこすります。最後に、再び40℃のお湯ですすいでから通常の洗濯を行うと、油シミがすっきり取れます。

クレンジングオイルを使った方法

クレンジングオイルは、頑固な油シミに有効な落とし方です。シミ部分にクレンジングオイルをたっぷりと塗布し、軽く揉み洗いを行います。その後、通常通りに洗濯をするだけで、厚く固まった油汚れをしっかり落とすことができます。これは特にファンデーションや口紅など、油分を含む化粧品のシミに効果的です。

重曹と洗剤を融合した方法

重曹と洗剤の組み合わせは、家庭での油シミ取りに欠かせないテクニックです。重曹は、洗剤と混ぜ合わせることで、汚れを浮かせる効果を高めてくれます。油染みの箇所に重曹をふりかけ、少量の水を加えてペースト状にします。その上に食器用洗剤を垂らし、優しく揉み込みます。しばらく放置することで、重曹が汚れを浮き上がらせ、後は普通に洗濯するだけで油シミがきれいに落ちます。

時間が経った頑固な油シミ対策

時間が経った頑固な油シミは、通常の洗濯ではなかなか落ちません。頑固な油染みをしっかりと取り除くためには、より以下の方法を試してみましょう。ここでは、煮沸洗浄や専門のクリーニング剤の使用方法を紹介します。これらの方法を用いることで、衣類の寿命を長くし、きれいな状態を保つことができます。

煮沸洗浄によるシミ抜き

煮沸洗浄は、特に綿や麻といった耐熱性のある素材に適した方法です。油が温度によって溶け出しやすくなる性質を利用します。洗面器や鍋にお湯を沸かし、衣類を5〜10分間煮込むと、シミが浮き出てきます。この方法は、洗濯表示を確認し、耐熱温度を超えない範囲で行ってください。また煮沸後は、通常の洗濯でしっかりすすぐことで、シミを効果的に落とすことができます。

専門的なクリーニング剤の活用法

頑固な油汚れには、家庭用の洗剤では十分な効果が得られない場合があります。そんな時には、専門的なクリーニング剤を活用してみてください。市販されているシミ抜き専用剤は、油溶性のシミにも対応しており、衣類に付着した頑固な油染みを除去することができます。使用する際は、必ず製品の指示通りに使用し、まずは衣類の目立たない部分で試してから使用することをお勧めします。特に皮脂汚れや機械油のシミには、専用洗剤が有効です。

油シミを落とす際の注意点

すぐに対処する

油シミがついたら、すぐに対処することが大切です。油汚れは時間が経つほど繊維に深く浸透し、落としにくくなります。外出中にもし油染みが付いてしまった場合は、ティッシュやハンカチで優しく叩いて油を吸い取ることが応急処置として有効です。

素材を確認する

衣類の素材を確認することは、非常に重要です。例えば、ウールやシルクなどのデリケートな素材は、熱や強い洗剤に弱いため、慎重にお手入れしなければなりません。洗濯表示を確認し、素材に適したシミ抜き方法を選びましょう。

油シミの落とし方を検討する際は、以下のような服の素材一覧を参考にしましょう

綿(コットン):熱に強いため煮洗いに適していると言えます。比較的強い洗剤にも耐えられます。

麻(リネン):綿と同じく煮洗いが有効で、油染みを落としやすい素材です。摩擦に弱いため、洗濯の際は洗濯ネットに入れてソフトコースで洗うなどすると痛みにくいです。

ポリエステル:合成繊維のため、酸素系漂白剤や重曹といった比較的強い除去法を使用することができます。

ウール・シルク:デリケートな素材であるため、優しく適度な方法で油染みを落とすことが求められます。

アクリル:耐熱性が高く、洗剤の使用に比較的強い素材です。ただし高温には注意が必要です。

自分の衣類がどんな素材でできているかを理解しておくことは、長く愛用するための第一歩です。

適した洗剤を使う

油汚れには、油溶性の汚れをターゲットにした洗剤を使用することがおすすめです。例えば、軽い油シミには食器用洗剤が効果的ですが、頑固な油染みに対してはクレンジングオイルや専用のクリーニング剤が効果を発揮します。汚れの種類と衣類の素材に応じて、最適な洗剤を選ぶようにしましょう。

強くこすりすぎない

油染みを落とす際には、強くこすらないように注意が必要です。強くこすりすぎると、汚れが繊維に入り込んでしまい、かえって落としにくくなってしまいます。軽く揉むように処理することで、衣類にダメージを与えずに油汚れを効果的に除去することが可能です。

正しい方法で、衣類を綺麗に保ちましょう

日常生活で衣類に油シミが付いてしまうことはよくありますが、シミの落とし方を知っていれば、簡単に落とすことができます。何より大切なのは、油シミが付いてしまったら、できるだけ早く対応することです。時間が経過すると、油溶性の汚れは繊維にしっかり染み込んでしまい、落とすのが困難になります。また、シミの性質やついた布地によっても対処方法が変わってきますので、こちらの記事を参考に、シミ抜きにチャレンジしてみてください。

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