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整理整頓はコツを押さえればできる!進め方や注意点を紹介
2024.02.27
部屋が散らかっていると、心穏やかにくつろげません。整理整頓してきれいな状態を保ちたいものです。掃除が苦手な人に向けて、整理整頓の進め方の基本やコツを紹介します。
目次
整理整頓はコツを押さえればできる!進め方や注意点を紹介
物がすぐになくなる、部屋の中が物で散乱していて落ち着かない――。
整理整頓が苦手で、いつも部屋が散らかっていることに困っていませんか?
部屋が整理整頓されていないと、必要な物を探すために貴重な時間と労力を使わなければなりません。イライラしたり、集中力が散漫になったりと、メンタルにも悪影響を及ぼす可能性があります。
そこで今回は、片付けが苦手な人でも手軽に始められる整理整頓の進め方や、上手に整理整頓をするコツなどについてご紹介します。
整理整頓はいらない物を捨て、いる物を配置・収納すること
整理整頓とは、いる物を残していらない物を捨て、残った物をすぐ使えるように配置・収納することです。
整理整頓の言葉の意味を知ると、この作業においてやるべきこととその順番がよくわかります。広辞苑では「整理」と「整頓」について、下記のように定義しています。
・整理
乱れた状態にあるものを整え、秩序正しくすること。不必要なものを取り除くこと。
・整頓
よく整った状態にすること。きちんと片付けること。
掃除や片付けが苦手な人は、不要な物を取り除く整理のプロセスを飛ばして、今ある物のすべてを整頓することから始めてしまいがちです。まずは整理をしてから、整頓をする習慣をつけることが大切です。
整理整頓をするメリット
散らかった部屋を整理整頓すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。主なメリットには、下記の4つがあります。
スッキリして心が落ち着く
整理整頓されている部屋にいると、きれいな状態を作れている自分に対して、自信を持つことで自己肯定感が高まるため、生活への充足感を得られるようになります。
床に置きっぱなしになっている本や服、書類などが目に入ってイライラしたり、「また片付けられていない」と自分を責めて落ち込んだりすることもありません。片付いた部屋と同じように、いつもスッキリとした気持ちで落ち着いて過ごすことができるでしょう。
物を探す時間や手間を節約できる
整理整頓をすることで、必要な物がすぐ見つかるようになります。
片付けが苦手な人は、「今すぐ出かけたいのに鍵が見つからない」「大切な書類をしまった場所がわからなくなった」といった経験を頻繁にしているのではないでしょうか。整理整頓された部屋はどこに何があるかが一目瞭然なので、物を探す時間や手間が削減できます。
掃除が楽になる
整理整頓された部屋は床やテーブルなどに無駄な物がなく、サッと拭き掃除や掃き掃除をすることができます。
整理整頓できていないと、余計な物をいちいちどかしながら掃除をしなければならず、かなり非効率です。しかも、隅々まで掃除が行き届きません。
掃除の負担を軽くして清潔な環境を保つためにも、整理整頓は重要といえるでしょう。
余計な買い物をしなくなる
整理整頓の効果のひとつに、持ち物を把握できることがあります。
物があふれた状態のまま暮らしていると、購入したことを忘れて同じ物を買ったり、似たような物をいくつも買ったりすることがよくあります。こうした出費が積み重なれば、家計に与える影響も大きくなるでしょう。余計な買い物をしないためにも、整理整頓は有効です。
整理整頓を進める基本の4ステップ
部屋の整理整頓にトライしては挫折してきた人におすすめなのが、基本の4ステップを覚えることです。難しく考えすぎず、シンプルな手順で整理整頓に取り組みましょう。
ここからは、部屋の整理整頓の進め方について、順を追ってご紹介します。
1. 収納の中から物をすべて出す
床にスペースを確保し、片付けをする場所の収納の中にしまわれている物をすべて出しましょう。
「床の荷物を片付けることが難しい」という場合、整理整頓に先立って家事代行サービスを依頼し、プロの手で部屋の大まかな片付けを済ませておくとスムーズです。
例えば、自室のクローゼットを片付けると仮定します。クローゼットの中に掛けてある服はもちろん、収納ボックスに入っているオフシーズンの服や上着、バッグや小物などもすべて出し、床に並べます。
見えない収納の中にしまわれていた服も全部出すと、意外と量があることに気づくはずです。同じような柄の服があったり、まったく同じバッグが2つあったりするかもしれません。「こんな物あったっけ?」と思わず首をかしげたくなるような、記憶にない物が出てくることもあります。
2. いる物といらない物に分ける
続いて、「いる物」と「いらない物」を分別します。分別のポイントは、「いつか使うかもしれない」「まだ使えるからもったいない」といった感情で分別しないこと。現時点で使っていない物は今後も使わないと、事実に基づいて冷静に判断してください。
まえもって決めたルールに沿って粛々と分別していくと、判断にかかる時間を短縮できます。
<分別のルール例>
・1年以上使っていない物は、「いらない物」に分別する
・「検討」の選択肢を作り、瞬時に判断できない物は「検討」に分類する
・よく似た物はどちらか一方だけ残す
・「使えるかどうか(使用に耐えうるか)」ではなく「使いたいかどうか」で決める
「検討」や「いらない物」に分けた物は減らしていきましょう。
壊れていたり、もう使わなくなったりした物は、指定のゴミの日に処分します。愛着がありなかなか捨てられないような物は、フリマアプリやリサイクルショップなどで販売するのもおすすめです。
3. いる物を種類や用途、使用頻度で分類する
選び出した「いる物」を、種類、用途、使用シーンなどで分類します。
例えば、衣類を分類する方法として、下記のような分け方があります。
<衣類の分類方法の例>
・種類で分ける:トップス、ボトムス、上着、下着、靴下、バッグ、帽子など
・用途で分ける:仕事用、プライベート用、冠婚葬祭用など
・使用頻度で分ける:毎日使う物、比較的出番が多い物、使用シーンが限られるためあまり使わない物など
4. 使いやすいように収納する
使いやすさを第一に考えて、物の置き場所を決めて収納します。使用頻度の高い物をどこに置けばスムーズに取り出せるか、どこに何があるかを視覚的に把握するにはどうすれば良いかといった観点で、見た目のきれいさよりも利便性を優先して配置を考えましょう。
出番が少ない物は高い場所に、よく使う物は腰くらいの高さに置くようにすると使いやすくなります。
掃除を楽にするコツについては、こちらの記事もご覧ください。
整理整頓をうまく行うには?
整理整頓したつもりでも、後々使うときに物の置き場所がわからなくなったり、出しにくかったりすると、再び散らかる可能性が高まってしまいます。ここでは、上手に整理整頓するコツをご紹介します。
使用頻度で収納場所を決める
物のざっくりとした収納場所は、使用頻度で決めるのがポイントです。
使用頻度が高い物を出し入れしにくい場所に設定すると、しまうのが面倒になって結局出しっぱなしにすることが多くなります。そのため、毎日使うお財布や鍵などは、サッと取り出せる場所に置くのが鉄則です。
反対に、使用頻度が低い季節物のひな人形、五月人形、クリスマスツリー、重箱、スキー板などは、すぐに取り出せる場所に置く必要はありません。押し入れの天袋や、納戸の奥などに収納しましょう。
使う場所の近くに物を収納する
実際に使用する様子をイメージし、動作と動線の延長線上に物を収納すると、自然と取り出しやすい位置になります。
例えば、宿題をするリビングのテーブルの近くにランドセルや教材の置き場を作れば、子供がリビングに来てランドセルを置き、教材を出して椅子に座るまでの一連の流れがスムーズに行えるでしょう。
「片付けるために移動する」作業をなくすことで、無理なく片付けられるようになりますよ。
必要以上の物を持たない
整理整頓が得意な人は、本当に必要かどうかを吟味して、必要な物だけを購入します。そのため、家の中にいらない物がなく、無駄がありません。
「本当に必要かどうか」を、自問自答してから買い物をするクセをつけましょう。
物の定位置を決め、「使ったら戻す」を習慣化する
「帽子は扉の内側に掛ける」「上着はクローゼットの右奥」というように物の定位置を決めておくと、戻す場所が明確で片付けがしやすくなります。部屋を散らかさないためには、「使ったら戻す」と習慣化するようにしましょう。
物が定位置に収納されていると、何がどれくらいあるかを視覚的に把握しやすいため、余分な物を買わずに済むのもメリットです。
断捨離をうまく進めるコツについては、こちらの記事もご覧ください。
断捨離したいけどできない人必見!できない理由とうまく手放すコツ
整理整頓する際の注意点
整理整頓に取り組む際には、注意すべき点もあります。主に下記の3点を考慮するようにしましょう。
収納グッズは計画的に購入する
「整理整頓をする」と決めたとき、最初にとりあえず収納グッズを買うのは避けましょう。
購入したラックのサイズや色、素材がイメージと違ったり、大きさが不十分だったりして、使わずに終わる可能性があるからです。収納グッズは、先に整理整頓を済ませ、入れる物と置く場所を明確にイメージしてから購入することが大切です。
思い出の物を整理するのは最後にする
整理整頓をスムーズに進めるには、とりかかる順番も大切です。特に、アルバムや文集、子供が小さい頃に使っていたグッズなど、取捨選択の判断に迷う物は後回しにしましょう。
昔よく読んでいた漫画や本なども、つい読みふけって時間をロスしてしまう可能性が高いため、思い出の詰まった物は、最後にまとめて整理することをおすすめします。
家族の物まで勝手に捨てない
片付けが進むと、リビングや洗面所、玄関などにある物も整理整頓したいという欲求にかられます。しかし、家族の共有物や、自分以外の家族の所有物に手をつけるのは避けましょう。勝手に物を捨てられた家族が気分を害し、トラブルになったり、片付けを拒否されて反対に散らかったりするのを防ぐためです。
「いる・いらない」の基準は個人によって異なるため、家族といえども、個人の価値判断を尊重することが大切です。
プロの手も借りながら、整理整頓を効率的に進めよう
家の中を一日で整理整頓しようとすると、心身ともに疲れてしまいます。片付いた状態を維持してこその整理整頓ですから、無理せず少しずつ進めていきましょう。
整理整頓がどうしても苦手という人は、家事代行サービスに依頼してみてはいかがでしょうか?家事代行サービスのスタッフに手伝ってもらって、面倒な掃除や片付けを任せて「整理」のプロセスを終えると、「整頓」を続けやすくなりますよ。
新生活が始まる時期は、引越しなどで物の分別をしやすい絶好のタイミングでもあります。引越し前後は片付けも依頼できる家事代行サービス「サニーメイドサービス」を利用してみてはいかがでしょうか。
整理整頓は早めに片づけ、心機一転、気持ちの良い新生活をスタートさせましょう。