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家の中に花粉を持ち込まない!花粉症に打ち勝つ掃除術!
2025.01.29
花粉症対策の基本知識と実践的な掃除方法を解説します。花粉の飛散時期や掃除のポイントまで説明しますので、この記事を活かして快適な花粉シーズンを過ごしましょう。
2025年の花粉飛散予想

2025年春の花粉飛散量は、例年と比べてほとんどの地域で増加すると予測されています。花粉は、夏の気象条件に強く影響されており、夏に高温で日照時間が長い日が続くと、スギやヒノキの雄花が多く生成され、翌春には大量の花粉が飛散します。2024年夏は平年に比べて日照時間が長かったため、このような予測となっています。東京都では、都内で1月8日からスギ花粉が飛び始めたと発表しました。この時期に飛び始めるのは統計を取り始めて以来、最も早いということです。気象庁や花粉症の専門機関が発表する予報をこまめにチェックし、飛散量の多い年には早めに対策を準備することがおすすめです。
花粉と基本的な対策
花粉症の原因となる花粉は、一年を通して飛散しています。関東では、2月から4月末にかけてスギ花粉が、4月から5月にかけてヒノキ花粉が多く飛散します。秋にはイネ科植物やブタクサ、ヨモギなどの花粉も飛散し、一年中症状に悩まされる人もいるようです。このような植物ごとの飛散時期を知っておくことで、対策をしやすくなります。また、一般的に花粉の飛散量が多くなる時間帯は、晴れた日の午後1時から3時ごろです。外出の際、この時間帯を避けることで、花粉の影響を軽減できます。
外出時の服装選び
外出時の服装は、花粉の付着を最小限に抑えるために工夫することが大切です。ウールやフリースなどの素材は花粉が繊維に引っかかりやすいため、避けるのがベストです。代わりにポリエステルやナイロン素材のツルツルした表面の服を選ぶことで、付着を軽減できます。また、マスクやメガネ、帽子を活用して花粉が体に直接触れるのを防ぐのも有効な花粉対策です。
生活習慣の改善
花粉症対策は日常の生活習慣の見直しから始めることも大切です。帰宅後は衣類や髪に付着した花粉を払い、洗顔やシャワーで花粉を洗い流しましょう。また、規則正しい生活を送り、免疫力を高めることも重要です。睡眠不足や食生活の乱れは、アレルギー反応が悪化する一因になります。特にビタミンやミネラルを豊富に摂取することで、体の抵抗力をサポートできます。
花粉が溜まりやすい場所と掃除方法

花粉対策の基本について説明してきましたが、ここではご自宅でできる具体的な掃除方法や、花粉が溜まりやすい場所について詳しくご紹介します。普段のお掃除に少し工夫を加えるだけで、室内の花粉を減らすことができます。
玄関・窓
玄関や窓の周辺は、屋外から花粉が最も入り込みやすい場所です。特に、外から帰った際には靴や衣類についた花粉が玄関先に落ちることが多いため、こまめな掃除が必要です。玄関マットは花粉が溜まりやすいので、こまめに叩いて花粉を落とすか、定期的に掃除機をかけましょう。窓付近のサッシには花粉がたまりやすいため、湿らせた雑巾でこまめに拭き掃除を行うことをおすすめします。また、窓を開ける際は、飛散量の多い時間帯を避けるか、花粉対策用のフィルターを活用することが有効です。
リビング
家の中でもリビングは家族が集まる中心的なスペースのため、花粉が持ち込まれることが多い場所です。カーペットやソファなどの布製品は花粉を吸着しやすく、それが原因で花粉症の症状が悪化することがあります。そのため、ソファやクッションは、可能であればカバーを取り外して洗えるものを選び、定期的に洗濯をしましょう。また、床のお掃除は掃除機をかける前に、フロアワイパーや湿らせたモップで床を拭き、花粉を取り除きましょう。先に掃除機をかけてしまうと花粉が空中に舞ってしまうため、まず水拭きをすることが重要です。掃除機をかける際には、一度でサッとかけるのではなく、同じ場所を往復させることで、くまなく花粉を吸いこむことができます。また、掃除機によっては吸い取った花粉が排気口から出てこないように、花粉対策用の高性能フィルター付きのものもありますので、活用してみましょう。
脱衣場
脱衣場は、帰宅後の衣服の着替え時に花粉が落ちやすい場所です。洗濯物を室内干しする場合も多いため、家の中でも花粉が溜まりやすい場所になります。帰宅したらすぐに脱衣場で服を脱ぎ、衣類についた花粉を家の中に持ち込まないようにしましょう。また、脱衣場の床面には頻繁に拭き掃除を行うことで、花粉を確実に除去できます。洗濯機のフィルターにも花粉が付着している場合があるため、定期的に掃除を行いましょう。
換気扇
換気扇は外気を取り込む際に、花粉がフィルターに付着することが多いです。見過ごされがちですが、フィルターや吸気口にたまった花粉が再び室内に循環してしまう可能性があります。換気扇のフィルターは定期的に取り外して掃除し、必要であれば交換するよう心がけましょう。また、外気取り込み用の窓や通気口も花粉フィルターを取り付けることで、花粉の侵入を大幅に軽減できます。日々のメンテナンスが花粉症対策には欠かせません。
花粉症を予防するためのお掃除術
拭き掃除と掃除機の活用
花粉症対策の基本は、花粉を室内に溜め込まないことです。日々の掃除では拭き掃除と掃除機を効率的に活用しましょう。特に乾燥している時期は花粉が床や家具に付着しやすいため、湿らせた布を使用して拭き掃除を行うことで、花粉を舞い上げることなく取り除くことができます。また、掃除機を使用する場合は、ゆっくりと動かして花粉をしっかり吸い取るように心がけましょう。
エアコンや空気清浄機のメンテナンス方法
エアコンや空気清浄機は花粉対策の重要なアイテムですが、定期的なメンテナンスが不可欠です。エアコンの場合、フィルターに花粉が溜まりやすいので、2週間に1度を目安に掃除して、こまめに清潔を保つことが大切です。また、空気清浄機はフィルターの寿命に注意し、適切なタイミングで交換しましょう。空気清浄機の設置場所も重要で、花粉が集まりやすい窓際や玄関近くに置くことで、より効果的に室内の花粉を除去することができます。
布団やカーテンなどの洗濯
布団やカーテンは花粉が溜まりやすい部分の1つです。花粉症対策として、布団は布団専用の掃除機や布団乾燥機を利用して花粉を取り除き、可能ならば簡単に洗えるタイプのものを選ぶと良いでしょう。また、カーテンも定期的に洗濯することをおすすめします。洗濯後は室内で乾燥させることで、外気に含まれる花粉の付着を防ぎます。さらに、防花粉加工が施された布団やカーテンを使用することで、日常的な花粉掃除の手間が軽減できます。もし洗濯物を外干しする場合は、花粉の飛散が少ない早朝や夜の時間帯に干しましょう。洗濯の際に柔軟剤を使用すると、静電気を予防でき、花粉が付着する量を減らすことができます。また、必要に応じて花粉防止スプレーを活用するのも良いでしょう。
快適な室内環境を作る日常の工夫

換気のタイミングと注意点
花粉症対策を考える際、室内の換気は重要なポイントです。しかし、タイミングを間違えると花粉が室内に入り込み、症状を悪化させてしまうことがあります。換気を行うのに適した時間帯は、花粉の飛散が少ない早朝や夜がおすすめです。一方、日中(特に午後1時〜3時)は花粉量がピークに達することが多いため、この時間帯の換気は避けましょう。また、窓を全開にせず、網戸を活用しつつ少しだけ開けるなど工夫をすると、花粉の侵入を最小限に抑えることができます。
結露やホコリ対策と合わせて行う
結露やホコリを放置していると、花粉が付着して室内空気の悪化を招く原因になります。特に結露ができやすい窓や壁周辺は、カビの温床にもなりやすいため、拭き掃除をこまめに行いましょう。また、ホコリがたまっている場所は花粉と一緒に吸い込んでしまう可能性があるため、掃除機やハンディワイパーで定期的に掃除することが大切です。こうした対策を行うことで、花粉以外のアレルゲン対策にもつながり、室内環境がより快適になります。
早めに花粉症対策をして、快適な生活を送ろう!
花粉症対策には、花粉の侵入を防ぐこととこまめな掃除が非常に重要です。花粉症は花粉が体内に入ることでアレルギー反応を引き起こしますが、室内環境を清潔に保つことで症状を軽減できる可能性があります。玄関や窓といった花粉が入りやすい場所を丁寧に掃除することや、花粉が付着しやすい布団やカーテンを定期的に洗濯することは、効果的な花粉対策となります。
また、掃除機や拭き掃除を活用して花粉を取り除き、エアコンや空気清浄機のフィルターを清潔に保つことも、室内の花粉症対策には欠かせません。さらに、換気のタイミングに気を付けることで、室内に入り込む花粉を大幅に減らせます。今日から始められる小さな工夫や掃除習慣を取り入れることで、快適な日常を手に入れることができるでしょう。こまめな対策を通じて花粉シーズンを乗り越え、健康的な生活を送りましょう。