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家事代行と家政婦の違いとは?料金やサービス内容を比較

2023.05.01

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家事代行と家政婦の違いを解説します。どちらも似ているサービスですが、料金や内容が異なるため、依頼したい家事や時間・予算などに合わせて自分に合ったサービスを選びましょう。

家事代行と家政婦の違いは?それぞれのメリット・デメリットを紹介

共働き家庭の増加により、家事に手が回らない家庭が多くなったことや、男性の家事参加率の上昇によって家事・育児が見直されるようになったことなどから、近年家事を外部の専門業者に依頼する人が増えています。

日常の家事をサポートしてもらいたいと考えたときに、検討される選択肢として「家事代行サービス」と「家政婦」があります。本記事では、家事代行サービスと家政婦の違いや、自分に合う家事を支援してくれるサービスを選ぶためのポイントをご紹介します。

家事代行サービスと家政婦の違い

年々普及が進む家事代行サービスですが、昔からよく聞く家政婦との違いは、あまり知られていません。家事代行サービスと家政婦には、大きく4つの違いがあります。

呼び名の違い

家事代行サービスとは、家庭における家事の補助・代行を事業とする会社が提供するサービスの名称です。

一方、デジタル大辞泉によれば、家政婦には「家事の手伝いに雇われる職業婦人」とあります。住み込みで家事などのこまごまとした仕事を担う人「お手伝いさん」と、ほぼ同義です。

契約形態の違い

家事代行サービスと家政婦では、依頼主との契約の仕方に違いがあります。

家事代行サービスでは、家事代行サービスを提供する会社がスタッフを雇用し現場に派遣するため、依頼人はサービス提供会社と契約を結びます。依頼主とスタッフで直接契約に関わるやりとりをすることはないため、「2回目からスタッフを変えてほしい」といった、スタッフ本人には言いづらいことでも会社に相談することができます。代わりのスタッフは会社が手配してくれるので、スタッフ探しに手間取ることもありません。

一方、家政婦は、家政婦紹介所などに登録しています。依頼者は家政婦紹介所を通して条件に合った家政婦を紹介してもらい、家政婦自身と直接契約を結びます。そのため、「相性が合わない」「対応に不満がある」といった場合でも、依頼者が家政婦本人と交渉しなくてはなりません。別の家政婦に依頼する際には、もう一度家政婦紹介所に依頼して、条件の合う人を探す必要があります。

また、物損や盗難などのトラブルが起きた際、家事代行サービスは会社が損害保険に加入していることが多いため、依頼者はしっかり補償を受けられ安心です。家政婦の場合、そういったトラブルについても当人同士で解決しなくてはなりません。

料金体系の違い

料金体系も、家事代行サービスと家政婦とでは異なります。最低1~2時間程度から依頼できる家事代行サービスは時給制、住み込みやそれに近い形で一日を通して貢献する家政婦は日給制であることが多いでしょう。

料金の支払い形式についても、家事代行サービスは会社にサービス料という形でクレジットカード払いや口座引き落としなどで支払いますが、家政婦は当人に給与という形で直接支払います。

サービス内容の違い

家事代行サービスと家政婦は、どちらも日常的な家事を代わりに担ってくれるサービスです。ただし、細かく見ると、サービスの提供の仕方には違いがあります。

家事代行サービスの場合、比較的短時間から依頼でき、時間内に対応できる決められた家事を代行します。例えば、下記のような依頼の仕方があります。

<家事代行サービスへの依頼例>

・1時間のプランで、洗面所やトイレ、お風呂の掃除、洗濯物たたみ、アイロンがけ、掃除機がけを依頼

・2時間のプランで、キッチン、トイレ、お風呂、洗面所、各部屋、床(水拭き・乾拭き)の掃除を依頼

※実際部屋の広さ、汚れ具合によりますので、ご参考程度で見てください。

家政婦の場合、原則として日勤や住み込みで家事全般を行うため、下記のような依頼の仕方が考えられます。

<家政婦への依頼例>

・午前中は掃除・洗濯、午後は洗濯物の取り込みと片付け、夕飯の準備を依頼

・午前中は洗濯と夜ご飯の仕込み、午後は子供宿題の補助と見守りを依頼

家族に溶け込むような形で家事全般、時に育児や介護をサポートすることもあるのが家政婦の特徴です。ただし、最近では、家政婦も短時間から依頼できる場合もあるようです。

家事代行サービス、家政婦と類似した使われ方をする言葉に「お手伝いさん」がありますが、お手伝いさんも家政婦と同様に個人契約で、幅広い家事を担当します。

気軽に頼みたい人や依頼が限定的な人は、家事代行サービスがおすすめ

家事代行サービスは、限られた予算の中で、ある程度限定的な家事をサポートしてほしいときに役立つサービスです。続いては、家事代行サービスのメリットとデメリットを整理しておきましょう。

メリット1 気軽にスタッフの変更を依頼できる

依頼主も人間ですから、派遣されたスタッフがどれだけ高い技術を持っていたとしても、「なんとなく相性が合わない」「なんとなく対応が気に入らない」といった感情的なすれ違いが起こることは珍しくありません。

違和感や嫌悪感を隠して依頼し続けても、気持ち良くサービスを受けることはできないでしょう。かといって、スタッフ本人に契約解除を伝えるのは、申し訳ない気がして躊躇しがちです。

その点、会社があいだに立ってくれる家事代行サービスであれば、余計な気を使わずにスタッフの変更を依頼できる点がメリットです。

メリット2 トラブル対応が万全

スタッフに悪気はなくても、掃除や洗濯の途中で家の中の物を壊したり、傷つけたりすることがないとはいえません。家事代行サービスなら、万が一のトラブルの際も、会社を介して適切な補償を受けられることがメリットです。

メリット3 短時間、スポットでの利用も可能

小さな子供のいる共働き家庭では、朝と夕方が特に慌ただしくなる時間帯です。夕方、子供を迎えに行ってご飯を作り、お風呂に入れるまでの2時間に掃除と片付け、洗い物が終わっていれば、共働きの夫婦でも子供を寝かしつけた後で自分の時間をゆっくり過ごすことができます。

「この2時間に、これだけやってほしい」「繁忙期の今日、明日だけ頼みたい」といったフレキシブルな依頼ができるのは、家事代行サービスならではのメリットといえるでしょう。

メリット4 研修を受けているため、スタッフのスキルは一定以上

スタッフによって提供するサービスの質に差が出ないよう、家事代行サービス会社では雇用するスタッフ全員に丁寧な研修を実施している点もメリットとして挙げられます。

長年の経験や勘に裏打ちされた技術というより、マニュアルに沿った効率的な技術を身につけていることが多く、短時間でも期待以上の成果を発揮してくれるはずです。

デメリット1 利用時間やサービス内容が限定される

家事代行サービスのデメリットは、利用できる時間や、サービス内容が限定的であることです。「家事全般を一貫して依頼する」というように、家事を丸ごと依頼したい方にはあまり向いていません。

デメリット2 同じスタッフが担当しない場合もある

家事代行サービスは、毎回同じスタッフではない可能性があることもデメリットです。社内で顧客情報が共有されているとはいえ、スタッフが変わってしまうと、細かい要望などは再度伝えなくてはいけないこともあるでしょう。

同じ人にすべての家事をおまかせしたい人は、家政婦がおすすめ

家政婦は、直接契約のため同じ人が担当してくれて融通がききやすく、長時間さまざまな家事を依頼したい人に向いているサービスです。具体的には、次のようなメリットとデメリットがあります。

メリット1 一日を通してあらゆる家事を任せられる

家政婦は、日勤、もしくは住み込みで、家事全般を担当してくれることがメリットです。家政婦のスキルによっては、高齢者の見守りや介助、ベビーシッターなどに応じてくれることもあるでしょう。

「一日を通して家庭を見守ってほしい」「昼間にできる家事全般を任せたい」といった長時間依頼したい場合には、家政婦が適しています。

メリット2 同じスタッフに依頼できる

家政婦は依頼主と直接契約を結びます。そのため、契約後は同じ家政婦に一貫して依頼できるので、家政婦の質に満足していれば安定したサービスを継続的に受けられる点がメリットです。

契約期間が長くなれば、個人としての信頼関係が増し、より安心してさまざまなサービスを頼めるようになるでしょう。

メリット3 サービスが限定されていない

サービスを提供する企業と契約を結ぶ際に、今回の契約時間とサービスの内容を具体的に決める家事代行サービスに対して、家政婦は一定の契約はあるものの、より幅広い依頼に対応してくれる点がメリットです。個人同士の契約なので、ニーズに合わせて融通をきかせてくれることも多いでしょう。

「子供が熱を出してしまったので、今日だけ買い物もお願いしたい」といった急な依頼の変更や、「週末に予定があるから、おかずを作り置きしてもらいたい」といったイレギュラーな依頼も、家政婦のスキルや依頼者との関係性次第で、気軽に相談することができます。

メリット4 料金が割安になることも

家政婦は日給制で、一日の中で依頼した業務の量や種類にかかわらず、一定の料金が発生します。

そのため、依頼したい業務が多岐にわたり、かつ依頼する頻度が高い場合は、家政婦を長期的・定期的に依頼したほうが、ほかのサービスよりも総合的にお願いできて、割安になる可能性があります。

デメリット1 個人間で契約するため、トラブルも当人同士で解決しなければならない

家政婦は、あくまでも個人間の契約です。このことがメリットになることもあり、デメリットになることもあることに注意が必要です。同じ人が継続的に来るので、信頼関係が成り立てば満足度が高くなる半面、性格が合わないと、ちょっとした頼み事もしづらくなります。

違う人に変えたいと思っても言い出しにくかったり、次の人を探すのに手間取ったりすることも考えられます。トラブルに発展した際も、あいだに立ってくれる会社がないため、依頼主と家政婦で解決しなければなりません。

デメリット2 家政婦は個人の持つスキルや家事の質にばらつきがある

研修や教育でスキルと知見が標準化されている家事代行サービスのスタッフに対して、家政婦は個人が持つ長年の経験や勘によってサービスを提供しています。

そのため、それぞれの家政婦が持つスキルや家事の質に、個人差があることがデメリットです。依頼すればやり方を合わせてくれますが、性格にもスキルにも満足できる家政婦を探すのは簡単ではありません。

依頼したい家事や時間、予算などに合わせてサービスを選ぼう

家事のアウトソーシングを考えたとき、家事代行サービスと家政婦で、どちらに依頼すればいいのか迷う人は多いかもしれません。日常的な家事をスキルのある人材に任せ、浮いた時間を有意義に使える点はどちらも同じですが、依頼者の状況やニーズによってどちらのサービスを選ぶべきなのかは異なります。

今回ご紹介した家事代行サービスと家政婦の特徴やメリット・デメリットを比較検討して、ぜひ自分に合った満足できるサービスを見つけてください。

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