ハウスクリーニングとは？サービス内容や家事代行との違いも解説

2023.06.05

ハウスクリーニングとは、どのようなサービスなのでしょうか。ハウスクリーニングに依頼できる内容や家事代行サービスとの違いなどについて解説します。

ハウスクリーニングとは？サービス内容や家事代行との違いも解説

仕事や育児に忙しいと、どうしてもおざなりになりがちな家事といえば掃除です。部屋の隅にほこりが積もっていることも、五徳が焦げついていることも気づいているけど、毎日三食の食事づくりと洗濯で精一杯……という方も多いのではないでしょうか。

そんなときに気になるのが、「ハウスクリーニング」です。

今回は、ハウスクリーニングの概要や依頼できることについて、家事代行サービスとの違いも含めて解説します。

専門的な道具を使って家をきれいにしてくれる、ハウスクリーニング

ハウスクリーニングは、専門的な研修を受けたスタッフが専用の機材や洗剤を使い、独自の技術で徹底的に汚れを落とすサービスのことです。

ハウスクリーニングで行われる掃除は「ディープクリーニング」に該当し、日常のお掃除では手に負えないしつこい汚れのほか、目に見えないほこりやカビの粒子などを徹底的に取り除くものです。

賃貸物件の入居者が退去したときに次の入居者のために行われる、水回りの洗浄や窓やサッシの汚れ落としなどを思い浮かべるといいでしょう。

ハウスクリーニングはどのように行われるの？

では、実際のハウスクリーニングは、どのようなことを行ってくれるサービスなのでしょうか。「エアコン」「レンジフード」「フローリング」の3ヵ所をピックアップして、詳しく見ていきます。

エアコン

ハウスクリーニングでは、エアコンは分解し、専用の洗浄液や高圧洗浄機を使って内部とパーツをきれいにします。

エアコンのフィルター部分は掃除できていても、内部に溜まったほこりやカビなどを取り除くのはプロでないと困難です。内部の汚れをそのままにしておくと、エアコンの故障や火災につながる可能性もあるため、汚れが気になったら、プロに依頼して掃除をしてもらうと安心です。

レンジフード

ハウスクリーニングにレンジフードの掃除を依頼すると、フィルターやファンなどのパーツを取り外して、油汚れや錆に強い専用の洗剤で、根深い汚れをしっかり落としてくれます。

レンジフードは、ふと気づいたときには、油汚れでギトギトになっていることが多いもの。細かいパーツを外すのが面倒で、汚れに気づいても掃除を後回しにしがちですが、油汚れにほこりが付着すると火事になる危険性が高まります。

堆積した汚れが原因で嫌なにおいを発することもあり、できれば気づいたときに、しっかり汚れを落とすことが望ましいでしょう。

フローリング

ハウスクリーニングに依頼した場合、フローリングは床材に応じた洗剤で洗浄し、古いワックスをはがしてから新たにワックスを塗り直してくれます。

雑巾やモップで毎日拭き掃除をしていても、フローリングは見えない所に傷や汚れがついているもの。経年劣化も避けられません。ハウスクリーニングにフローリングを掃除してもらうと、表面の汚れやシミが取れるのはもちろん、傷が目立たなくなってつやのある状態になり、新しい汚れがつきにくくなります。

自宅の環境を整えてくれる、家事代行サービス

ハウスクリーニングと混同しがちなサービスに、家事代行サービスがあります。家事代行サービスは、文字どおり日常的な洗濯や掃除、片付けといった、一般的な家事に長けたスタッフが、依頼者が自宅で心地良く過ごすために環境を整える「ハウスキーピング」を行います。

例えば、「洗濯をする暇がなく、着る物がなくなりそう」「毎日掃除ができず、床に汚れが目立つ」といった日常的な家事にまつわる問題を解決するため、洗濯機を回して洗濯物を干してくれたり、掃除機やモップがけをして汚れを取ってくれたりします。ハウスクリーニングに比べて身近な「いつもの家事」を、家事のノウハウが豊富なスタッフに任せられるのが魅力といえるでしょう。

ほかにも、家事代行サービスには、下記のようなメリットがあります。

ハウスクリーニングより費用を抑えられる

家事代行サービスは1時間あたり、ハウスクリーニングは1回あたりで料金が設定されていることがほとんど。料金で比較した場合、家事代行サービスのほうが安い料金で利用できることがメリットです。

家事代行サービスは、家事が得意な家族や親戚、友人が手伝いに来てくれるようなイメージのサービスなので、専門的な掃除をするハウスクリーニングよりも、費用を抑えつつ自宅をきれいにすることができます。

定期プラン、スポットプランから選べる

家事代行サービスの依頼方法には、定期プランとスポットプランの2つのパターンがあることもメリットです。

例えば、仕事の繁忙期と閑散期の差が大きく、「仕事が忙しくて時間と気持ちに余裕がないときだけ頼みたい」といった場合は、スポット利用がおすすめ。

一方、1ヵ月に複数回利用する場合は、定期利用にしたほうがスポットよりも1回あたりの料金がお得になります。

ハウスクリーニングで気になる所を徹底的に掃除してから、家事代行サービスで良い状態を維持していくという方法も考えられますね。

掃除以外の家事も依頼できる

家事代行サービスは、掃除に限らず普段の家事全般がサービスの対象であることもメリットといえます。

サービス提供会社によって具体的な内容や作業範囲は異なりますが、洗濯、整理整頓、洗い物、アイロンがけといった一般的な作業であれば掃除と合わせて依頼できるため、毎日の負担を軽減したい人には最適でしょう。

ひとつの場所を徹底的に掃除するよりも、時間内に家事全般を片付けてほしい場合には、家事代行サービスが役立ちます。

ハウスクリーニングと家事代行による掃除の違い

続いては、ハウスクリーニングと家事代行サービスに掃除を依頼した場合の違いについて見ていきましょう。それぞれ特徴が異なりますので、自分の依頼したい内容によって使い分けてください。

掃除道具が違う

まず、ハウスクリーニングと家事代行サービスでは、使用する掃除道具が違います。

ハウスクリーニングは、高圧洗浄機やハンドポリッシャーといった業務用の機器や、特殊な洗剤などを持ち込んで作業にあたります。

一方、家事代行サービスでは、依頼者の自宅にある掃除用品や洗濯洗剤を使用して掃除を行います。時間内に効率的に掃除をしてもらうために、依頼する箇所に合わせて一通りの掃除道具をそろえておきましょう。

自分が普段使っているお気に入りの洗剤をどのように使うとよりきれいに掃除できるのか、掃除の進め方の参考にもなるでしょう。

掃除品質が違う

ハウスクリーニングと家事代行サービスでは、掃除の品質にも違いがあります。ハウスクリーニングは、掃除に特化したサービスだけに、掃除のクオリティが非常に高いです。

例えばエアコンなら、外側のほこりやフィルターだけでなく、本体を細かく分解して磨き上げ、抗菌処理まですることが可能。普段のお手入れではどうしても取れない頑固な汚れを落としたい場合など、ものによっては新品と同じくらいまで状態を回復してくれます。

対して、家事代行サービスの掃除は、日常の掃除の代行です。「プロにしかできない掃除」というよりは、「自分がやるよりも丁寧で、行き届いた掃除」をしてくれると考えましょう。

家事代行サービスを定期的に利用すると、忙しくて後回しにしがちな場所や、忘れがちな部屋の隅などにきめ細かなケアが行き届きます。

日々の住環境を手軽にリセットし、ゆとりのある暮らしをしたい方にはぴったりです。

作業時間と費用の考え方が違う

ハウスクリーニングは「場所」単位で作業時間と費用が決定するのに対し、家事代行は「時間」単位で作業時間と費用が決定するため、作業時間と費用の考え方に違いがあるといえます。

ハウスクリーニングは「浴室」「キッチン」のように場所を指定して依頼し、スタッフが作業するのは、依頼された場所のクリーニングが完了するまでです。費用は場所と、作業内容によって異なります。

家事代行サービス依頼時には、「1時間」「2時間」といった時間単位で予約し、依頼したい作業内容を時間内でカスタマイズします。例えば、「2時間で浴室とキッチン、トイレの掃除をしてほしい」と依頼した場合、時間内でできることをあらかじめ打ち合わせて、スタッフが時間配分しながら作業を進める形です。

掃除の目的に合わせてハウスクリーニングと家事代行を使い分けよう

ここまで、ハウスクリーニングと家事代行サービスについて、それぞれの特徴と違いを見てきました。2つのサービスは似ているようで異なる点も多いため、掃除を依頼する場合は目的に合わせて使い分けましょう。

特定の場所を徹底的にきれいにしたい場合：ハウスクリーニング

1年に1度の大掃除の際、エアコンやフローリング、浴室など、特定の場所のしつこい汚れを専門的に洗浄してきれいにしてほしい場合などは、ハウスクリーニングが適しています。

普段の家事としての掃除を楽にしたい場合：家事代行サービス

家事代行サービスが担当するのは、日常的な家事としての掃除です。週に数回、月に数回といったペースで依頼できるため、「毎日の家事負担を減らしたい」「普段の掃除を楽にしたい」「いつもきれいな住環境を保ちたい」といった場合は、家事代行サービスがおすすめです。

ニーズに合わせたアウトソーシングで、毎日の家事をもっと楽に！

ハウスクリーニングと家事代行サービスによる掃除には、作業の内容や作業時間、料金体系などに違いがあります。

専門的な作業で汚れを除去したいならハウスクリーニング、いつもの家事を分担してほしいなら家事代行サービスなど、自分のニーズに合わせてサービスを使い分けましょう。毎日の暮らしがもっと楽に、快適になりますよ。