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家事を効率化するアイディアを紹介。掃除・洗濯・料理をラクにする方法

2023.06.05

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共働き家庭の家事をラクにする効率化アイデアをご紹介!まずは家事をリストアップし、掃除・洗濯・料理の時短テクニックを上手く使って仕事と家事の両立を図りましょう。

共働き家庭の家事問題を解決!効率化を実現するアイディアを紹介

1997年以降、共働き世帯は働く男性と専業主婦の世帯を上回り、全体の6割を超えるまでになりました。それに伴い、毎日の家事に手が回らなくなったり、夫婦の一方に家事が集中したりと、家事の効率化に悩む家庭が増えているようです。

普段の家事によって支えられている衣食住は、生きていくためのベースとなるものであり、どんなに忙しくても放棄するわけにはいきません。集中して仕事に取り組むためにも、毎日の家事は効率的に終わらせたいものですね。

そこでこの記事では、共働き家庭におすすめしたい、効率的に家事を進めるためのアイディアについてご紹介します。

共働き家庭の悩みといえば仕事と家事の両立

「自分で選んだこととはいえ、仕事でクタクタになるまで働いた後の家事はきつい」「同じくらいの時間、同じようにハードな仕事をしているのに、私ばかり家事をしている」など、共働き家庭には特有の悩みが存在します。

朝から晩まで気の抜けない仕事をして、その合間に家事をするのは、肉体的にも精神的にもきついもの。ましてや、夫婦のどちらかに家事の負担が集中しているとなれば、家事をメインで担当する人の負担と不満は増える一方でしょう。

「令和2年版 男女共同参画白書」で公表された「共働き家庭の仕事と家事・育児の両立の現状」によれば、6歳未満の子を持つ共働き世帯では、男性が女性の2倍以上を「仕事等時間」にあてていることがわかりました。一方、「家事・育児・介護時間」は、女性が男性の4倍以上にも及んでいます。

   

■6歳未満の子を持つ共働き夫婦の家事・育児・介護時間と仕事等時間の推移(週全体平均、夫婦と子供の世帯)

出典:男女共同参画局「令和2年版 男女共同参画白書」(2020年7月)

   

また、共働き世帯全体とそのうち6歳未満の子を持つ共働き世帯で比較すると、妻の「仕事等時間」が減って「家事・育児・介護時間」が大幅に増加しているのに対し、夫の「仕事等時間」は変わらずに「家事・育児・介護時間」が少し増えた程度でした。

  

■共働き夫婦全体の家事・育児・介護時間と仕事等時間の推移(週全体平均、夫婦と子供の世帯)

出典:男女共同参画局「令和2年版 男女共同参画白書」(2020年7月)

夫がなんとか家事・育児・介護にかける時間を捻出しようとしているともいえますが、仕事においても家庭においても妻が働きすぎで、多くの負担が集中している現状があるといえそうです。

共働き家庭で家事がうまく回らない理由

なぜ、共働き家庭では、家事がうまく回らずに悩む家庭が多いのでしょうか。その理由は、大きく4つ考えられます。

パートナーが自分に任せきりで、言わないと何もしない

夫婦間の家事分担では、「分担以前に、家事を自分の仕事だと思っていない」ケースがあります。当事者意識が薄いため、パートナーに「洗濯機を回しておいて」「食器を洗って」などと指示されない限り、家事の存在に気づきません。

もちろん、頼まれたことしかやらず、「家事を手伝っている」スタンスであることがほとんどです。

やってもらったので言いにくいが、作業が雑でやり直しが必要

パートナーの作業がとにかく雑な場合も、手間ばかりかかって非効率です。例えば、洗ったはずのフライパンの油汚れが落ち切っていなかったり、たたんだ洗濯物が乱雑でしわができていたりすると、頼んだ人がやり直しをするしかありません。分担をしたはずが、ただの二度手間でしかないのです。

とはいえ、せっかくやってくれたことにダメ出しすることもできず、依頼者が我慢して抱え込んでしまうことが多いでしょう。

やり方を説明するのが面倒で、つい自分で抱え込んでしまう

家事をほとんどやってこなかった人や、共働きになるまで家の中に興味を持ってこなかった人は、物の置き場所やしまい方を知らない場合も。「洗濯ネットってどこにあるの?」「トマト缶のストックはある?」「このお皿はどこにしまうの?」などといちいち聞いてくるため、任せきりにすることができず分担が進みません。

家事をしてもダメだしされるのでやる気がなくなる

サブとして家事をこなす人からは、「やってもダメ出しされるからやる気がなくなる」という声がよく聞かれます。メインで家事をする人は、自分のやり方を踏襲してほしいと思うものですが、いちいち口を出されるとモチベーションを削がれるというのが依頼される側の意見です。

「言ったとおりにやってくれないなら、自分でやったほうがまし」「文句を言われるくらいならやりたくない」とそれぞれの主張がぶつかり合った結果、結局一人に家事が集中することになりがちです。

共働き家庭の家事を効率化するためのステップ

共働き家庭における家事の問題を解決し、効率化を図るにはどうすれば良いのでしょうか。無理のない分担を実現するために、下記のステップでタスクの割り振りを考えるのがおすすめです。

Step1. 名もなきタスクを洗い出す

家事の中には、「洗濯」「掃除」「料理」といったわかりやすく名前のついたもの以外に、はっきり名称がない「名もなき家事」と呼ばれる家事があります。

名もなき家事は、例えば下記のような作業です。

<主な名もなき家事>

・今日の食事の献立を考える

・ベッドを整える

・玄関の靴をそろえる

・トイレットペーパーを補充する

これらはすべて、快適に生活をするために必要不可欠な家事です。しかし、明確な名前がないために分類されず、分担の際にも見落とされることが多くなっています。

名もなき家事は、じわじわと効いてくるボディブローのように当事者に負担をかけるため、必ず分担のリストに入れることが大切です。まずは、家の中に存在する名もなき家事を洗い出すことから始めましょう。

Step2. すべての家事をリストアップして優先順位を決める

名もなき家事を含めて、すべての家事をリストアップします。続いて、一日の中で必ずやるべき家事から順に優先順位をつけましょう。

週末にまとめてやる家事や定期的にやる家事などは、別枠でそれぞれ順位をつけておきます。

Step3. それぞれの得意分野に応じて分担を決める

夫婦で話し合い、分担を決めます。このとき、お互いの得意分野でタスクを分けるとスムーズです。きれい好きな夫が掃除と食器洗いを担当し、料理好きで社交的な妻が料理と子供の送迎を担当するといった具合です。

また、分担が決まったら、それぞれの領域は担当者に任せましょう。余計な口を出さず、各自のやり方を尊重することが、円満な分担のコツです。

家事を効率化するアイディアとは?

どうせ家事をやらなければいけないものであれば、少しでも効率化させて楽に済ませたいですよね。

ここからは、料理や掃除、洗濯など、家事のジャンルごとに、効率化させるアイディアを紹介していきます。

料理の効率化アイディア

料理は家事の中でも、献立を決めたり買い物に行ったり、調理をしたりとさまざまな工程が必要と複雑です。面倒な作業が多いからこそ、少し工夫するだけで、はかどりやすくなるでしょう。

・週末などに作り置きしておく

仕事のある平日はどうしても帰宅時間が読めなかったり時間がなかったりするため、休日にまとめ買いをして作り置きのおかずを作っておきましょう。下ごしらえだけでも済ませておくと、帰ってからの調理時間が各段に減り、時短につながります。

・1週間単位でメニューを決める

毎日献立を考えて買い物をしに行く時間を省くために、あらかじめ1週間分のメニューを決めておくのもおすすめです。ある程度まとめ買いができるので、スーパーへ行く頻度も減らせます。

・時短レシピを活用する

忙しいときに手の込んだ料理をするのは、現実的ではありません。時短料理のレシピをいくつかピックアップしておくと、おなかをすかせた子供がぐずり始めたり、いつもより帰宅時間が遅くなったりしたときに便利です。

手作りが難しいときは、レトルト食品や炒めるだけ・煮込むだけの料理キットなども活用して乗り切りましょう。

・ワンプレートに盛り付ける

時間がない朝食に何品も作ろうとすると、時間がかかる上に洗い物が面倒です。何品か作り置きをしておいて、ワンプレートにさっと盛り付けましょう。見た目が華やかなのに洗い物は少なくて済み、盛り付けの手間もかかりません。

掃除の効率化アイディア

少しぐらい散らかっていたり汚れていたりしても問題がないため、掃除は料理などと比べて後回しにされがちな家事です。しかし、部屋が汚いと、家にいても気持ちが安らがなくなってしまうでしょう。そうなる前に、汚れを溜めない方法をご紹介します。

・床に物を置かない

床に物が置いてあると、いちいち移動させて掃除をしなければなりません。気づいたときにサッと拭いたり掃いたりできるよう、何もない床を目指しましょう。

・物をしまう場所を決め、増やさない

物に住所をつけるつもりで置き場所を決めておくと、散らかりにくくなります。また、安易に物を買って増やさず、本当に必要な物だけを買うようにすることも、家をきれいに保つために意識したいことです。

・気づいた時にササッと、小まめに掃除する

掃除する場所が増えると、掃除にかかる時間も増えます。汚れを放置して落ちにくくなると、1ヵ所に時間をかけなければならなくなります。汚れやすいところに掃除用具を配置し、気づいたときにサッと掃除をするようにしましょう。

洗濯の効率化アイディア

洗濯も、洗濯機で洗ったり、干したり、たたんだりと、工程が多く面倒な家事です。また、外に干す場合には天気にも左右されます。その上、家族が多いと洗濯物も増え、洗濯の頻度も増えるため、なるべく手間をかけずに行いたいものです。

・寝ている時間にタイマーをかけて洗濯する

起きる時間に合わせてタイマーをかけ、寝ている間に洗濯を終わらせましょう。起きたときには洗い終わっているので、後は干すだけ。時間を有効的に使えます。

・たたまないで収納する

洗濯物が乾いた後、たたんで収納する作業は意外と時間がかかります。そこで、思い切って、たたまない収納を取り入れましょう。例えば、クローゼットの中にハンガーで干した洋服をそのまま吊るせば、たたむ時間を丸ごとなくせます。

洗濯機置き場から洗濯物を干す場所、収納する場所までの動線を見直し、動きやすさを改善するのも有効です。

たまには、家事代行サービスを活用するのも手

ご紹介したようなさまざまな効率化の方法を試してみても、家事がうまく進まなかったり変わらなかったりする場合には、必要経費と考えて第三者を頼るのもありです。経験豊富で高い家事能力を持った専門スタッフが日常的な家事を担ってくれる、家事代行サービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

信頼できる第三者に家事を一任することで、家事の負担が軽減され、依頼者は仕事や育児に十分な時間を割くことができます。家事負担の割合やパートナーの家事に対する姿勢にイライラすることがなくなり、住環境も整えられて精神的な余裕もできるので、お互いを思いやれるようにもなるでしょう。

家事は1人で抱えずに、家族や外部サービスとうまく分担して効率化しよう

家事は、生活していく上で避けては通れないタスクです。共働き家庭にとって、「誰が、どのように」家事を担うかは重要な課題ではないでしょうか。それぞれが好きな仕事に打ち込み、お互いを尊重するためには、よく話し合ってベストな分担方法を見つけることが大切です。

ご紹介した効率化するアイディアを試しながら、時には家事代行サービスも活用しつつ、ストレスなく家事を行っていきましょう。

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