1. トップ
  2. コラム
  3. 家事の悩み

  4. 妊娠中の家事がつらい…。負担を軽くするコツや注意点を紹介

COLUMN
コラム

妊娠中の家事がつらい…。負担を軽くするコツや注意点を紹介

2024.03.28

カテゴリー:
キーワード:

妊娠していると、つい家事をつらく感じる人も多いのでは?無理のない範囲でやることが重要です。妊娠中の家事の負担を軽くするコツや家事をする際の注意点を紹介します。

妊娠中の家事がつらい…。負担を軽くするコツや注意点を紹介

妊娠中でも、母体と胎児が順調であれば、いつもどおりに生活をして構わないといわれています。

しかし、つわりがひどいときや、精神的に不安定なときは、無理をしないことが肝心。順調に妊娠が推移していても、おなかを圧迫するような姿勢や、重い物を持つ動作も避けたほうが無難です。

今回ご紹介する家事の注意点や負担を軽減するコツを参考に、体に無理のない範囲で、妊娠中の家事と上手に付き合うようにしましょう。赤ちゃんと自分を守るための「人への頼り方」も、ぜひ参考にしてみてくださいね。

妊娠中に家事をするのがつらいと感じる理由

妊娠をすると、「これまでできていた家事がつらい」「やりたいけどできない…」と、悩む妊婦さんは多いものです。妊娠中の家事が重荷になる理由は、大きく3つあります。

つわりがひどいから

つわりとは、妊娠中に起こる吐き気、嘔吐、食欲不振などの症状のこと。

常に食べ物を口に入れていないと気持ち悪くなる「食べつわり」や食べても吐いてしまう「吐きつわり」のほか、においに敏感になる、眠くてたまらない、イライラする、頭痛がするなど、人によって出現する症状はさまざまです。また、症状が出る時期も同じではありません。

症状によっては、体を動かすことすらきついと感じることもあるでしょう。全員が同じ症状ではなく、中にはつわりがまったく出ない人もいるため、「妊娠は病気じゃないのに怠けている」「そんなにつらいはずがない」といった周囲の無理解により、自分を追い込んでしまう人も少なくありません。

ホルモンバランスの乱れでしんどいから

妊娠初期、女性の体内で増加するのは、妊娠を継続させる働きのある女性ホルモン「プロゲステロン(黄体ホルモン)」です。プロゲステロンの増加は胎児を守るために欠かせない反面、母体には眠気やだるさ、肩こりなどの影響が出ることがあります。気分の上下が激しくなることも多く、毎日の家事をこなすのがしんどくなる原因でもあります。

おなかが大きくて動きづらいから

妊娠中だんだんおなかが大きくなってくると、どうしても反り腰になることが増え、背中や腰などに大きな負担がかかります。胃や肺が上に押し上げられて息切れや動悸が起こることもありますし、後期になると、自分で靴下をはくのもつらいほどおなかが前にせり出す妊婦さんもいます。

妊娠前に比べて活動量や活動域に制限が出てくるため、思うように家事ができなくなるのは当然のことだといえるでしょう。

妊娠中に家事をするときの注意点

一見すると妊娠前と何も変わらないように見えても、妊娠中の体は大きく変化しています。「体調が悪くなければ、激しい運動は避けていつもどおりに過ごして」と、医師から言われることがほとんどですが、意外と疲れやすくなっていたり、ちょっとした動きで体調が変化したりすることが多いため、家事をする際も細心の注意が必要です。

妊娠中に家事をする際には、下記のような点に注意しましょう。

かがんだり、中腰になったりする姿勢は腰痛の原因に

床の雑巾がけや靴磨き、お風呂掃除など、ひざや腰を曲げて体を低くする姿勢は、腰に負担をかける傾向があります。妊娠中は普通に立っていても腰が反るため腰痛を起こしやすいので、家事によるダメージを蓄積しないようにしましょう。

長時間の立ちっぱなしは血流が悪くなるおそれも

料理を作る、洗濯物を干す、庭掃除をするといった家事は、立ちっぱなしでいる時間が長くなりがちです。

同じ姿勢でずっと立っていると、ふくらはぎのポンプ作用が働かず、全身の血流が停滞します。むくみやだるさの原因になるため、定期的に足踏みをするなどして筋肉を動かすことが大切です。

高い所に上る際は転倒に注意する

妊娠中に多い症状のひとつに、めまいや立ちくらみがあります。女性ホルモンの影響で血管が拡張して血圧が上がり、立ち上がったときにクラクラしたり、ふらついたりしやすくなるのです。

おなかが大きいとクラッときたときにすぐに反応するのが難しいので、転倒リスクを防ぐためにも高い所に上る作業は避けるようにしましょう。

重い物を持つとおなかが張る可能性もある

重い物を持つとき、下腹部にぐっと力が入るのを感じませんか?下腹部が圧迫されると子宮が収縮しやすくなり、おなかが張ったり、出血したりします。余計な心配を増やさないためにも、重い荷物を持つのはできる限り避けましょう。

まとめ買いをするなら、ネットスーパーを使って配達してもらうなどの工夫をすることが大切です。

妊娠中、家事の負担を軽減するコツ

妊娠中、調子が優れないときは、きつい家事を避けることが何より重要です。特に不調を感じていないときも、下記のようなコツを試してみて、なるべく体の負担を軽減する工夫をしましょう。体調がしんどいときには無理して家事をやろうと思わず、できることのみやるようにするのが大切です。

便利食材やテイクアウト、宅配サービスを利用する

食材の買い出しや立ちっぱなしでの調理など、毎日の食事づくりは決して負担の少ないものではありません。特に、食べ物のにおいをきつく感じるつわりの場合には、調理がつらいですよね。

買い物時間と調理時間を削減するために、「電子レンジで温めるだけ」「湯煎するだけ」のワンステップで1品が出来上がる冷凍食品、レトルト食品などを活用しましょう。食材がすべて切られていたり、1食分の食材や調味料、レシピがセットになっていたりするミールキットも、調理時間をかけずに栄養バランスのとれたメニューが作れるので便利です。

そのほか、スーパーのお惣菜やお弁当などをテイクアウトするのも、調理という家事を削減できるのでおすすめです。重い食材や日用品の購入には、インターネットや店頭で買った物を自宅まで届けてくれる、宅配サービスを使いましょう。

体調が良いときにまとめてやっておく

妊婦の体調には波があります。体が重くだるいときやなんとなく気分が晴れないときは、自分とおなかの赤ちゃんをいたわってしっかり休みましょう。

とはいえ、過度に神経質になり、まったく動かないのもあまり良くないといえます。体調と気分が良いときは、医師のアドバイスに従い、無理しない範囲でこれまでどおりの生活をすることが大切です。自分が動きやすいと感じる日に、掃除や洗濯をまとめて済ませておくといいですね。

また、料理もできるだけまとめて作り置きをするようにすると、体が動かない日も栄養バランスの良い食事をすることができます。上の子がいて食事の準備をおろそかにできない場合にも、お肉や魚介を使ったメインおかずと副菜を作り置きして冷凍しておけば、必要なときにレンジで解凍するだけで食卓が整いますよ。

便利な掃除グッズを活用する

生まれてくる赤ちゃんを受け入れる準備をするために、おろそかにできない家事が掃除です。赤ちゃんは生後6ヵ月頃まではママにもらった免疫の働きで感染リスクから守られていますが、その後赤ちゃんの抵抗力は激減し、さまざまな病気にかかりやすくなってしまいます。

そのため、食中毒や食物アレルギー、カビ、ダニなどによるアレルギーを防ぐため、赤ちゃんのいる環境は常に清潔にしなくてはいけません。

「生まれてもいないのに…」と思うかもしれませんが、生まれてからの6ヵ月はあっという間。妊娠中から、赤ちゃんがいることを想定した環境づくりを進めておくといいでしょう。

掃除の負荷をできるだけ軽減したい妊娠中から使えて、まとまった時間が取りにくい出産後にも活躍する便利な掃除グッズをそろえておくと良いですよ。吹き付けてからしばらく置いて水で流すだけで良いお風呂洗剤、立ったまま床のほこりを取れるフローリングワイパーなどがおすすめです。

家事を楽にするアイディアについては、こちらの記事もご覧ください。

家事を楽にする方法とは?つらい家事から抜ける3つのアイディア

妊娠中の家事は人に頼るのがおすすめ

「人にお願いするのが苦手」「周りの人に迷惑をかけたくない」と、何でも自分で抱え込んでいませんか?

妊娠中の心身の状態は平時と大きく違いますから、一人でできる家事には限界があることをまずは認識しましょう。家事をすべて自分だけの力で完璧にやろうとせずに、周りの人を頼って構わないのです。

夫と分担する

まずは、最も身近な夫に、家事を分担できないか相談してみましょう。ただし、実際に妊娠を経験することができない男性は、妊娠中の女性のつらさを理解できないことが多いかもしれません。「何で気づいてくれないの?」といらだつ気持ちはわかりますが、「言わなきゃわからない」と割り切ってお願いしたほうがスムーズです。

両親学級にいっしょに行くことなどで意識を高めるとともに、「重い物を持とうとすると、おなかが圧迫されて苦しい」「妊娠前に比べてにおいに敏感になり、食事の支度やゴミ捨てで気持ち悪くなることがある」など、自分の状況を知ってもらい、サポートしてくれるようにお願いしてみるといいですよ。

共働き夫婦の夫との家事の分担については、こちらの記事もご覧ください。

共働き夫婦がうまく家事を分担するコツとは?

親や子供に手伝ってもらう

元気で近くに住んでいる場合には、親に家事を頼むのもおすすめです。特に母親は、自分が妊娠・出産したときの経験から、的確にサポートしてくれることが期待できます。

また、上の子が大きいときは、「ママを助けてほしい」とお願いして、風呂掃除やゴミ捨てを代わってもらいましょう。「赤ちゃんのために」「お兄ちゃん・お姉ちゃんだから」と強制すると反発を招く可能性がありますが、上手に導けば自主性や優しさ、独立心を育むチャンスにもなるはずです。

家事代行サービスに依頼する

夫が激務で頼れない、両親は遠方、地域に友人はいない…といった八方ふさがりのときは、プロの手を借りましょう。家事代行サービスなら、洗濯や片付け、掃除といった日常の家事をスタッフが代わりに行い、丁寧に仕上げてくれます。

家事代行サービスを依頼すれば自分の時間が増えるので、少し体を休めたり、出産グッズの確認や準備を進めたりしても良いですね。仕事として依頼するため、夫や家族よりも気を使わずに頼めるのもメリットです。

妊娠中の家事は無理せず、やれることだけやろう

妊娠中の妊婦さんが何より最優先すべきは、自分と、おなかの赤ちゃんの健康です。無理をして体と心に負担をかけ、妊娠経過に影響を与えることがないようにしてください。

夫や家族、行政のサポートなどをうまく使って、すこやかな妊婦生活を送ってくださいね。

誰かに頼るのが苦手だったり、頼れる人が身近にいなかったりするときは、プロが自宅に来てくれる家事代行サービスがおすすめです。おなかの赤ちゃんとのかけがえのない時間を大切にするために、無理せず快適に過ごしましょう!

出産後の家事については、こちらの記事もご覧ください。

産後の家事はいつからできる?無理せず乗り切れるサービスも紹介

関連記事

よく読まれている記事