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お風呂のピンクカビの正体は?効果的な落とし方や予防方法を紹介
2024.06.21
お風呂場に発生しがちなピンクカビは、実はカビではありません。しつこいピンクカビの特徴や効果的な落とし方、予防方法などを紹介します。
目次
お風呂のピンクカビの正体は?効果的な落とし方や予防方法を紹介
お風呂場を掃除する際に、「何度も洗っているのに、ピンクカビが取れない」「きれいにしても、すぐにピンクカビが発生してしまう」といった悩みをお持ちの人もいるかと思います。このピンクカビはどういうもので、どうすればきれいに落とせるのでしょうか?
今回は、お風呂場のピンクカビの特徴や効果的な落とし方、予防方法などについても解説します。
お風呂でよく見るピンクカビの正体は?
お風呂場の床や壁、椅子などに、ピンク色の汚れが付着していることがあります。お風呂場で見かけるピンク色の汚れは、多くの人がカビと誤解しがちですが、実は「ロドトルラ」と呼ばれる酵母菌の一種です。この菌は赤い色素を出しながら増えるため、ピンク色に見えます。
ピンクカビの汚れは落としやすいが増殖しやすい
ピンクカビはカビではないため根が張っておらず、お風呂用洗剤をつけたスポンジで少しこするだけで、簡単に落とすことが可能です。しかし、一見落とせたように見えても菌がまだ残っているため、水気があるとすぐにまた発生してしまいます。
その上、増殖しやすく、かつその増殖のスピードが速いという特徴も。水分があるだけのエサが少ない環境下でも、カビよりもすごいスピードで増えていくので、ピンクカビを見つけたらすぐに洗い流すことが肝心です。
ピンクカビを放置すると、本物のカビが発生してしまうことも
ピンクカビは高温多湿の環境を好み、石鹸カスや身体から排出された皮脂などがエサとなるため、お風呂場に多く発生します。カビが発生しやすい場所でもあるので、放置しておくとカビも生えてきてしまいます。
カビが発生すると、アレルギー反応や喘息を引き起こす原因になるなど、健康に悪影響を及ぼしてしまうこともあります。カビの発生を予防するためには、ピンクカビのうちに除去しておくようにしましょう。
お風呂の石鹸カスの落とし方については、こちらの記事もご覧ください
お風呂の石鹸カスの落とし方は?掃除方法と溜めないための対策も紹介
ピンクカビの効果的な落とし方
お風呂場など、湿気がある場所を好むピンクカビを落とすには、効果的な方法があります。下記のような方法を試してみましょう。
消毒用エタノールを使う
消毒用エタノールは、ピンクカビを取り除くのに非常に効果的です。酵母の細胞膜を破壊することで、迅速に菌を死滅させられるからです。
使用する際は、ピンクカビが発生した箇所に直接スプレーし、数分間放置した後、水で洗い流します。それでも落ちない場合は、エタノールを吹き付けたキッチンペーパーをピンクカビがある箇所に貼り付け、上からラップで覆って10分程置きます。その後、ラップとキッチンペーパーを取ったら、スポンジで軽くこすり洗いをして、水で流してください。
除菌効果のあるお風呂用洗剤を使う
市販されている除菌効果のあるお風呂用洗剤は、ピンクカビの除去と予防に役立ちます。お風呂用洗剤をピンクカビの発生している箇所に吹きかけ、スポンジでこすってから水で洗い流せば、すぐに落とせるでしょう。
除菌効果のあるお風呂用洗剤を使用することで、菌を除去するだけでなく予防もできます。
塩素系漂白剤を使う
塩素系漂白剤は、頑固なピンクカビに対して強い効果を発揮します。ただし、取り扱いには注意が必要です。
塩素系漂白剤をお風呂場で使用する際は、ゴム手袋を着用して、窓を開けて換気扇を回し、換気を良くしてから使用するようにしてください。また、天井など高い位置に吹き付ける際にも、垂れて目に入ってしまう可能性があるため、特に気をつけて使用することが重要です。
使用方法は、ピンクカビで汚れている場所に直接スプレーし、20分程置いてから、十分に水で洗い流して完了です。塩素系漂白剤は、ほかの洗剤と混ぜると、有毒ガスが発生してしまう可能性があります。絶対にほかの洗剤と同時に使用しないようにしましょう。
お風呂やお風呂の天井の掃除については、こちらの記事もご覧ください。
お風呂は天井も掃除してる?掃除手順やカビを予防する方法を紹介
ピンクカビの発生を予防する方法
一度発生すると、あっという間に増殖してしまうピンクカビは、発生させないことが重要です。ピンクカビの発生を予防するには、下記の方法を、徹底するようにしてください。
浴室を換気し、乾燥させる
ピンクカビは、高温多湿の環境下だと発生しやすくなります。つまり、乾燥していれば、発生しにくいといえます。そのため、お風呂から出た後はそのまま浴室を放置するのではなく、窓を開けたり換気扇を回したりして、換気を心掛けてください。
浴室乾燥機がついている場合には、入浴後に2時間程乾燥運転をすると、浴室内が乾燥してピンクカビの発生を防げます。
浴槽に蓋をする
入浴後、浴槽にお湯を溜めたままにしておくと、湯気でお風呂場の温度が下がりづらくなり、ピンクカビが発生しやすい高温多湿の状態になってしまいます。お風呂から上がったら、浴槽には必ず蓋をするようにしましょう。
家族の中で自分の入浴が最後の場合や一人暮らしの場合には、お風呂から上がったらお湯を抜いてしまうのも手です。
小物類は浮かせる収納にする
お風呂場にあるシャンプーやコンディショナーなどのボトルのほか、洗面器・椅子などの小物類が棚・床に接していると、そこに洗い流した皮脂や石鹸カスが溜まり、ピンクカビが発生しやすくなります。
お風呂場にある小物類は浮かせる収納グッズを使って浮かせたり、入浴するときにだけ持ち込んだりするようにして、ピンクカビの発生を防ぎましょう。
入浴後、お風呂場全体に60℃以上のお湯と冷水をかける
カビもピンクカビといった菌類も、熱湯をかけることで除去できます。入浴後、天井や壁、浴槽などお風呂場全体にシャワーで60℃以上のお湯をかければ、ピンクカビとともに、エサとなる皮脂や石鹸カスも洗い流せます。
また、高温のお湯をかけた後は冷水シャワーもかけて、浴室の温度を下げるようにしましょう。お風呂場が高温多湿になっていると、せっかく除去したピンクカビが再び発生してしまう可能性が高くなるためです。
お風呂場の水気を拭き取る
ピンクカビは水気があるだけでも繁殖してしまうため、入浴後はお風呂場の水分を拭き取るようにしましょう。お風呂場の壁や床といった特に水が溜まりやすい場所はタオルで拭き取り、さらにスクイジーなどを使って、水滴をしっかりと取り除きます。ピンクカビが生える環境を根本から断つことが重要です。
もし、お風呂場全体の水気を取るのが大変という場合には、角や排水口といった、ピンクカビが特に発生しやすい場所だけでも拭き取るようにしてください。
定期的に掃除する
お風呂場の壁や床には、シャワーで洗い流すだけではなかなか落とせない、皮脂や石鹸カスなどの汚れが付着しています。週に1回は、お風呂用洗剤をお風呂の壁や床にスプレーし、壁はスポンジ、床はブラシでこすり洗いをして落としましょう。
床は特に溝の凹凸になっている部分に汚れが溜まりやすいので、ブラシでしっかりかき出します。
定期的な水回りの掃除で、ピンクカビの発生を防ごう
お風呂場によく発生するピンクカビは、ロドトルラという酵母菌の一種でカビではありませんが、放置しておくとカビが発生しやすくなってしまいます。ピンクカビを除去するためには、消毒用エタノールなどを使って、菌を根本から取り除く方法が効果的です。
ピンクカビの発生を防ぐには、お風呂場に水気を溜めず乾燥させるとともに、定期的な掃除も欠かせません。ただ、カビやぬめりなどの汚れが発生しやすい水回りの掃除は、苦手な人も多い場所です。
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