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【お風呂掃除の基本】知っておきたい汚れの落とし方や掃除手順

2023.07.27

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カビやぬめりが発生しやすいお風呂掃除は、苦手な人も多いのではないでしょうか。性質が違う頑固な汚れの落とし方や掃除手順など、お風呂掃除を基本から詳しく紹介します。

【お風呂掃除の基本】知っておきたい汚れの落とし方や掃除手順

浴槽にお湯を溜め、手足を伸ばしてゆっくり浸かる時間は、一日の疲れを癒やす大切な時間。でも、ふと見た壁にカビが発生していたり、なんとなくヌルつきが落ちていなかったりすると、せっかくのリラックスタイムが台無しです。毎日入るお風呂だからこそ、いつもきれいさを保って、気分良く使いたいですよね。

そこでこの記事では、苦手な人も多いお風呂掃除について、洗剤の使い分けや性質が違う汚れの落とし方、掃除手順など、基本から詳しく紹介します。

お風呂掃除で準備するもの

そもそもお風呂の掃除をするには、どのようなものが必要なのでしょうか。最低限、お風呂専用の洗剤とスポンジがあれば大まかな汚れは落とせますが、汚れの種類や場所に合わせて使い分けられるよう、次のようなものがあると便利です。

<お風呂掃除に使う掃除道具>

・洗剤:「バスマジックリン」などの中性洗剤や「ルックプラス」などのアルカリ性洗剤、「激落ちくんクエン酸泡スプレー」などの酸性洗剤、「カビキラー」などの塩素系漂白剤、クエン酸、重曹など

・スプレー容器:クエン酸と水を入れ、スプレー状に墳霧させるために使用

・スポンジ:こすり洗いをするときに使用

・ブラシ:スポンジと同じように、こすり洗いに使用

・バケツ:小物類の浸け置き洗いに使用

・床用ブラシ:目地に入り込んだ汚れをかき出せるよう、床用ブラシがあると便利

・ゴム手袋:刺激が強い洗剤を使う際は、ゴム手袋の着用がおすすめ

・ハンディワイパーと掃除シート:洗剤をスプレーできない天井の掃除に使用

・使わなくなったヘアピン:排水口のゴミ受けに溜まった髪の毛などを取り除くときに役立つ

・使わなくなった歯ブラシ:排水口のゴミ受けの網目部分を磨くときにあると便利

・スクイージー:浴室の壁などの水分を取り除くときに使用

お風呂掃除に適した洗剤の選び方

お風呂掃除の際は、汚れの種類によって洗剤を使い分けるのがおすすめです。続いては、お風呂掃除でよく使用される洗剤の使い方や、その洗剤で落としやすい汚れを紹介します。

中性洗剤

中性洗剤は、ごく一般的なお風呂の洗剤です。それほど洗浄力は高くなく、軽い汚れを落とすのに適しています。刺激が弱いので、毎日使っても浴槽やバスチェアを傷めにくいでしょう。手も荒れにくく、子供にお風呂掃除を任せている場合でも安心して使えます。

洗う場所を水で濡らしてから中性洗剤をかけ、スポンジやブラシなどでこすって汚れを落としていきます。

<落としやすい汚れ>

皮脂汚れ、黒カビ、ピンク色のぬめり、石鹸カス、水垢

酸性洗剤

酸性洗剤は、石鹸カスなどアルカリ性の汚れを落とすのに適しています。中性洗剤で落としきれない頑固な汚れがある場合に使用します。

ただし、液体が染み込むような素材の服は、洗剤が飛んだりすると肌にダメージを与える可能性が高いため、掃除をする際の服装には注意が必要です。また、肌に洗剤がふれないよう、ゴム手袋を装着することをおすすめします。

また、酸性洗剤は塩素系漂白剤と混ぜると、命に危険を及ぼす可能性のある有毒ガスが発生して危険です。絶対に混ぜないでください。同じ酸性洗剤でも商品によって濃度や成分が異なるため、商品のラベルなどに記載されている使用説明をよく読んでから使いましょう。

<落としやすい汚れ>

石鹸カス、水垢

アルカリ性洗剤

アルカリ性洗剤は、皮脂など酸性の汚れを落とすのに適しています。中性洗剤では落とせない、しつこい汚れを落とすのに役立ちます。

注意点としては、酸性洗剤と同じく成分が強いこと。アルカリ性洗剤も使用時はゴム手袋をつけ、万が一洗剤がかかっても良い服装で掃除をしてください。

また、アルカリ性と酸性の洗剤を混ぜたり、続けて使ったりすると、中和作用により効果が低下してしまう場合があるため、別々のタイミングで使うようにしましょう。アルカリ性洗剤も酸性洗剤と同様に、商品によって濃度や成分が異なるため、使用説明をよく読んでから使うようにしてください。

<落としやすい汚れ>

皮脂汚れ、カビ

塩素系漂白剤

塩素系漂白剤は強アルカリ性に分類される洗剤です。一般的には、「カビ取り用洗剤」と呼ばれています。中性洗剤やアルカリ性洗剤では落とせない、しつこい黒カビなどに効果を発揮します。

塩素系漂白剤を使用する際は、前述のように絶対に酸性洗剤と混ぜないようにしてください。有毒ガスが発生します。また、塩素系漂白剤単体でも、口や目に入ったりすると非常に危険です。十分な注意のもと、必ず換気をしながら使いましょう。

塩素系漂白剤は洗浄力が大変強く、取り扱いに注意が必要です。必ず使用説明をよく読んでから使用するようにしてください。

<落としやすい汚れ>

頑固でなかなか落ちない黒カビ

クエン酸

クエン酸は酸性で、アルカリ性の汚れを落とすのに有効です。人体に害を与えないため、やかんや鍋など調理器具の汚れ落としにも使われます。クエン酸の粉を水で溶いてスプレー容器に入れておくと、気になる汚れにさっと使えて便利です。

ただし、塩素系漂白剤と同時に使用するのは禁物です。

<落としやすい汚れ>

石鹸カス、水垢

重曹

重曹もクエン酸と同じく、人体に害を及ぼしません。弱アルカリ性なので、酸性の汚れに使いましょう。

重曹は細かい粉末状なので、水で溶いてペースト状にして使います。重曹のペーストをスポンジに取って天井や壁の汚れに塗り、軽く磨くと、研磨効果もあってきれいになります。

<落としやすい汚れ>

皮脂汚れ、カビ

お風呂の汚れの種類と落とし方

一口にお風呂の汚れといっても、その種類はさまざまです。前述したとおり、汚れによって落とし方が違うため、一通り汚れの種類と特徴を把握しておきましょう。

ピンク色のぬめり

浴室の壁などに発生するピンク色のぬめりは、「ロドトルラ」という酵母菌の一種。水分や皮脂、汚れをエサにして繁殖します。繁殖スピードは速いですが、カビのような根はなくこするだけで簡単に落とせるため、見つけたらすぐに落とすことが肝心です。

中性洗剤かアルカリ性洗剤をかけて、スポンジやブラシでこすればすぐに落ちます。掃除に使用したスポンジやブラシを放置するとピンク色のぬめりが広がっていく可能性があるため、使用後は掃除用具もしっかり洗い流すようにしてください。

黒カビ

浴室の扉のパッキンや浴室の隅などに現れる、黒い斑点は黒カビです。湿度と温度が高い場所を好んで繁殖し、すぐに深い根を張る性質があるため、簡単には落とせません。

しかし、ブラシなどでゴシゴシこすると、黒カビが目地に浸透してしまうリスクがあります。床や壁を傷める原因にもなるため、しぶとい黒カビは塩素系漂白剤をスプレーしてから洗い流しましょう。

皮脂汚れ

皮脂汚れは、体や髪を洗う際に自然に落ちて蓄積する汚れです。長く蓄積していなければそれほどしつこい汚れではないので、アルカリ性の洗剤や重曹を使い、スポンジでこすって落としましょう。

石鹸カス

石鹸を使った際に出たカスに含まれる成分と水道水に含まれるミネラルが反応すると、白い粉末状の石鹸カスとなって付着します。また、皮脂汚れと石鹸カスが混ざった場合は、黒や灰色のべたつきのある汚れになります。

石鹸カスは放っておくと落としにくくなる上、カビが好むため、見つけたらすぐに対処することが大切です。白い粉末状の汚れには酸性の洗剤、黒っぽい汚れにはアルカリ性の洗剤が適しています。スプレーしてスポンジでこすり洗いしましょう。

なお、酸性とアルカリ性の洗剤は同時に使用できないため、2種類の汚れが混在しているときは、それぞれ別の日に掃除をしてください。

水垢

水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどが固まると、水垢になります。アルカリ性の汚れのため、酸性の洗剤、もしくはクエン酸をスプレーして、スポンジやブラシでこすり落としましょう。

基本的なお風呂掃除の手順

お風呂をきれいに保つ上で大切なのは、日々のお手入れです。正しい方法で掃除をして、お風呂に汚れがこびりつくのを防ぎましょう。ここでは、お風呂掃除の基本的な手順をご紹介します。

1. 換気扇を回す

お風呂の掃除では、刺激の強い洗剤を密室で使うことになります。掃除を始める前に必ず換気扇を回し、外に面した窓があれば少し開けて換気しながら行いましょう。

続いて、洗面器にお湯を溜め、酸性洗剤や重曹を溶かしておきます。シャワーヘッドやシャワーフック、シャンプーを吊り下げているフックなど、小さな部品を浸け置きします。

排水口の蓋も同様に浸け置き洗いがおすすめですが、シャワーヘッドなどといっしょにするのに抵抗がある場合は、バケツなど別の容器を用意して浸けておくといいですよ。

2. 浴室全体をシャワーで濡らす

浴槽や床などにお湯をかけ、浴室全体を濡らします。こうすることで、軽い汚れを先に落とすことができ、洗剤を使った掃除の効果が上がります。

3. 洗剤を塗布し、こすり洗いする

壁、床、扉、シャワーホース、棚などに洗剤をかけ、スポンジやブラシを使ってよくこすります。床は目地に入り込んだ汚れをかき出すため、床用のブラシを使うのがおすすめです。浴槽の蓋や洗面器も、同じように洗剤をかけてこすり洗いします。

浴槽は、お湯があたる部分や排水栓の部分に、水垢と皮脂汚れが溜まります。中性洗剤を基本に、汚れが落ちにくければアルカリ性洗剤や重曹も使用して洗いましょう。全部を磨き終えたら、しばらく放置してから洗い流します。

4. 天井を拭く

天井に洗剤を吹き付けると、下に落ちてきて体に付着したり目に入ったりする危険があるため、洗剤を染み込ませた掃除シートを柄の長いハンディワイパーに装着して拭きましょう。

最後に、水で濡らした掃除シートに交換して洗剤を拭き取ります。

5. 排水口を掃除する

ゴム手袋をはめて、排水口のゴミ受けに溜まった髪の毛などを取り除きます。網目のあいだにゴミが詰まっている場合には、使わなくなったヘアピンなどでかき出しましょう。その後、排水口に中性洗剤をスプレーして、蓋とゴミ受けをブラシなどでこすって洗います。細かい部分は、使わなくなった歯ブラシなどで磨いてください。

排水口のカビやにおいが気になるときは、酸性洗剤を使用していないことを確認した上で、塩素系漂白剤をかけてしばらく放置してから洗い流します。

6. 浸け置きしていた小物類を洗う

最初に洗面器で浸け置きしていた小物類を引き上げて、残っている汚れやぬめりをスポンジで落としましょう。水できれいにすすいだら、元の場所に戻します。

7. 鏡や蛇口の水垢を取る

鏡や蛇口には、白い水垢が溜まりがちです。鏡は専用スポンジを使って優しくこすり、蛇口は中性洗剤をかけてスポンジで落としましょう。

8. 扉のゴムパッキンの黒カビを取る

浴室の扉のゴムパッキンについている黒い汚れは黒カビです。浴室全体の掃除が終わったら、最後に塩素系漂白剤を扉のゴムパッキンにスプレーして放置します。頑固なカビには、密着度の高いジェルタイプの塩素系漂白剤を塗布するとより効果的です。

放置時間は、汚れの状態によって異なります。10分から1時間程度が目安ですが、あまり放置しすぎるとパッキンやドアを傷めるため注意しましょう。

9. 浴室全体をお湯で流す

最後に、浴室全体を水で洗い流します。その際に、扉のゴムパッキンにスプレーした塩素系漂白剤も、忘れずに洗い流してください。

湿度が高い浴室は黒カビやピンク色のぬめりが発生しやすくなるため、最後はカビ菌が死滅するといわれる50℃以上のシャワーのお湯で流すのがおすすめです。

10. 水分を拭き取り、しばらく換気して全体を乾かす

ピンク色のぬめりや黒カビは、水があるところに繁殖します。せっかくの掃除が無駄にならないよう、最後はスクイージーで壁や床の水気を切りましょう。タオルや雑巾で全体の水を拭き取るとより効果的です。

掃除後はしばらく換気扇を回し、浴室全体をしっかり乾かしてください。

お風呂掃除の手間を減らすには、汚れを溜めない工夫が重要

お風呂をきれいな状態に保つには、床や棚に置くとぬめりが発生しやすいシャンプー・トリートメントなどをフックで吊るしたり、排水口のゴミを小まめに取り除いたりと、汚れを溜めない工夫が大切です。お風呂に入った後は、水気を取って換気扇を回し、カビの繁殖を防ぎましょう。

お風呂掃除をしてもなかなか汚れが落ちない場合や、時間がなくて細かい部分まで掃除ができない場合には、家事代行サービスやハウスクリーニングなど、プロの手を借りる方法もおすすめです。一度きれいにしてもらうと、日常の掃除もぐっと楽になりますよ!

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