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仕事と家事の両立がしんどい。共働きで暮らしに余裕を生むコツ

2023.06.28

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共働き家庭だと、毎日仕事と家事の両立でしんどいものです。時短家電やプロの手を借りることで、家事のしんどさを楽にして、生活に余裕を生む3つのコツを紹介します。

仕事と家事の両立がしんどい。共働きで暮らしに余裕を生むコツ

仕事と家事の両立がしんどい。共働きで暮らしに余裕を生むコツ

先行き不透明な時代、経済的な安定や生活のゆとりを求めて、共働きを選択する家庭が増えています。働きに出ることで社会との接点が生まれ、「妻」「母」といった家庭での肩書き以外の「自分」を取り戻せることも、共働きのメリットのひとつでしょう。

一方で、共働きは仕事と家事の両立が課題です。仕事で疲れた体に鞭打って家事をすることにストレスを抱え、「家事がしんどい」と感じる人も多いようです。

そこでこの記事では、共働きで家事に疲れた方のために、生活に余裕を生むための3つのコツをご紹介します。

共働き世帯は増加しているが、家事・育児の負担は女性に偏っている

かつての日本の家庭では、夫が外に出て働き、妻は専業主婦として家を守るスタイルが一般的でした。早く家庭に入って夫を支え、子供を産み育てる「良妻賢母」こそが女性のキャリアの第一選択肢であり、昭和の女性のロールモデルだったのです。

しかし、昭和も後期に入った1980年以降、夫婦が共に雇用者として働く共働き世帯は増加していきます。1997年には、ついに共働き世帯が男性雇用者と専業主婦の世帯を上回りました。内閣府男女共同参画局の調査によれば、2020年の時点で共働き世帯は1,240万世帯、働く男性と専業主婦の女性から成る世帯は571万世帯で、全体の68.5%が共働き世帯となっています。

  

■共働き等世帯数の推移

■共働き等世帯数の推移

出典:内閣府男女共同参画局「男女共同参画白書 令和3年版」(2021年6月)

   

これだけ共働きの世帯が増えているにもかかわらず、家庭での家事分担の比率は依然として女性が高いままです。男性の家事参加、育児参加が注目されていますが、残念ながら女性の負担が軽減されるまでには至っていません。

実際に、総務省の調査で2016年と2021年のデータを比較すると、6歳未満の子供を持つ世帯の夫の1日あたりの家事時間は13分、育児時間は16分の増加のみで、男女格差の縮小幅はごくわずかです。

     

■6歳未満の子供を持つ夫・妻の1日あたりの家事関連時間の推移

■6歳未満の子供を持つ夫・妻の1日あたりの家事関連時間の推移

出典:総務省「令和3年社会生活基本調査 生活時間及び生活行動に関する結果」(2022年8月)

     

一方、子育て世帯の中心である30代の女性が仕事に費やす1日あたりの時間は、1976年の3時間18分から2016年には4時間9分に増加しました。

家事・育児・介護に費やす時間が最長なのも、1981年以降一貫して30代であることから、共働きの妻の多くは、仕事に、家事・育児・介護にと、忙しい毎日を送っていることが想像できます。

     

■女性の1日あたりの仕事時間の推移

■女性の1日あたりの仕事時間の推移

出典:内閣府男女共同参画局「男女共同参画白書 令和2年版」(2020年7月)

      

また、仕事をしている人の「仕事のある日の家事時間」は、女性の場合は単身か、子供がいるか、子供が何歳かといった家族類型によって大きく差があり、男性の場合はほぼ差がありません。

女性は、結婚や出産といったライフイベントごとに仕事や家事との向き合い方を変えている、あるいは変えざるをえず、男性はライフイベントとは無関係にキャリアを構築できている現実が浮き彫りになりました。

       

■家族類型ごとの1日あたりの家事・育児・介護時間と仕事等時間

■家族類型ごとの1日あたりの家事・育児・介護時間と仕事等時間

出典:内閣府男女共同参画局「男女共同参画白書 令和2年版」(2020年7月)

       

共働きで家事をしんどいと思う理由は?

ここからは、共働きの家庭が家事をしんどいと思う理由について考えてみましょう。考えられる理由は、大きく3つあります。

仕事と家事に追われて時間がない

共働き、かつフルタイムの家庭は、昼間の就業時間中に家事をすることが物理的に不可能です。家事に費やせるのは、平日の出勤前と帰宅後、週末のみ。残業や出張があれば、帰宅後の家事の時間を確保することが難しくなり、休みの日の負担が増加します。

特に、前項で勤務時間が増加している例として挙げた30代は、男女共にリーダーとして部下を持ったり、将来的なキャリアプランの実現に向けて新たなプロジェクトに参画したりといった、変化の年代でもあります。

「仕事のチャンスを活かしたいけど、家事があって仕事だけに集中できない」「仕事をする時間も、家事をする時間も足りない」というもどかしさが発端となって、しんどいと感じることが増えるでしょう。

夫と家事を分担できていない

前項で解説したように、共働きを選択した夫婦の女性には、家事の負担が重くのしかかっています。夫が家事や育児に積極的であっても、妻は「やってはいるが不十分」「家事の進め方を一から教えなくてはならず面倒」などと感じていて、分担している実感に乏しいこともあるようです。

また、分担はしていても、仕事を終えてからの家事が体を疲弊させ、ストレスの源になることに変わりはありません。「疲れているのに、まだやらなければならないことがある」という、うんざりした気持ちが積もり積もって、「自分だけが大変」「結局女性のほうがやることが多い」といった不満につながっていくことが多いでしょう。

夫婦間での家事分担については、こちらの記事もご覧ください。

共働き夫婦がうまく家事を分担するコツとは?

家事の負担が大きい

家事は、「掃除」「洗濯」「料理」など、わかりやすい名称がついているものだけではありません。中には、「キッチンペーパーを交換する」「シャンプーの詰め替えを注ぐ」「ゴミ箱のゴミをまとめ、新しいゴミ袋を入れる」「排水口を掃除する」といった、いわゆる「名もなき家事」も存在します。

こうした名もなき家事を含めると、日々やるべき作業は非常に多く、1日では手が回りきらないことも少なくありません。朝と夜の時間だけで完璧に終わらせるのは困難なため、どこかで線引きをして週末に回すなどの判断をすることが大切です。

共働き世帯が「時間を買って」しんどい家事から抜け出す3つのコツ

共働き世帯が「時間を買って」しんどい家事から抜け出す3つのコツ

共働き家庭の女性が家事を「しんどい」「疲れた」と感じる背景には、長い歴史の中で蓄積されてきた価値観や社会構造的な問題があり、家庭内の意識だけですべてを変えられるものではありません。男性が家事・育児をメインで担いたいと思っても、企業にそのための仕組みや制度がなかったり、家計に大きく影響したりする可能性があるからです。

そこでおすすめなのが、夫婦の努力だけで問題を解決しようとせず、時短家電やプロの手を借りて今ある家事を楽にする方法です。ここでは、3つのコツをご紹介します。

1 時短家電を家事に使う

放っておくだけである程度の家事が完了する、時短家電を生活に取り入れましょう。家事の負担感は、「自分で手を動かさなければならないこと」「手を動かしているあいだはほかのことができないこと」から、生まれるものです。

特に、家事の中でも大きな割合を占める「掃除」「洗濯」「料理」は、できるだけ時間を短縮したいものですよね。

・掃除

共働き世代の多くが初期投資として購入し、その恩恵にあずかっているお掃除ロボットが活躍します。出かける前にスイッチを入れておけば、帰宅時に床の掃除機がけがすべて完了している利便性は画期的です。家にいる貴重な時間を、掃除に費やす必要がなくなります。

・洗濯

「洗濯物を干す」「取り込む」といった作業が不要になる、ドラム式洗濯乾燥機が共働き家庭には最適。子供に手がかかって洗濯物を干す時間が取れないときも、スイッチひとつで洗濯・乾燥が完了し、夕方から天気が崩れそうな日も、洗濯物を取り込む心配をせずに仕事にまい進できます。

・料理

「献立を考える」「買い物をする」「調理をする」と、作業量が多い料理は、1つプロセスが減るだけでもかなり楽になります。鍋に材料と調味料を入れてボタンを押せば、ほったらかしでも調理が完成する、自動調理鍋などを取り入れるのがおすすめです。

2 ネットスーパーや宅配の利用

ネットスーパーや宅配などを積極的に利用するのもおすすめです。仕事が終わってから急いでスーパーに行っても、閉店間際で欲しい食材がなかったり、残業でスーパーに立ち寄れなかったりすることも考えられます。

子供がいる場合には、保育園に迎えに行ってからスーパーに立ち寄ると荷物が増え、子供がぐずったときに苦労する可能性も高いでしょう。子供をなだめながら重い荷物を持って帰れば、それだけでぐったりしてしまいます。

そこで、週末にまとめてネットスーパーで食材を注文するようにすると、日々の買い物は足りないものや日用品のみで済み、時間と手間を短縮できます。カット済みの材料と調合済みの調味料がセットになった、ミールキットの宅配も便利です。

3 プロに家事を依頼する

夫も妻も収入がある共働きなら、プロに家事を依頼するのも手です。家事をプロに任せるやり方は、海外では日本よりも一般的で、富裕層以外の人にも積極的に活用されています。「家事にお金を出すなんて贅沢」「がんばればできることなのに、外注するのは罪悪感がある」といった意識が根強く残る日本でも、近年は少しずつ浸透し始めました。

子供の塾や家庭教師、ネットスーパーなども、多少無理すればできることをその道のプロに頼んでいるという点では、家事のアウトソーシングと変わりません。共働きの家事のつらさで精神的・肉体的に追い詰められてしまう前に、お金を払ってプロに任せることも選択肢に加えてみてください。

家事のアウトソーシングには、自宅から服を送ればクリーニング済みの服が返ってくるクリーニングサービス、家庭では落とせない頑固な汚れを専門器具とプロの技で徹底的に落としきるハウスクリーニング、買い物や洗濯、アイロンがけ、部屋の片付けといった、日常の家事全般を生活スタイルに合わせて代行してくれる家事代行サービスなどがあります。

仕事の後でクリーニング店に行く手間をなくしたいなら宅配クリーニング、どうしても汚れが気になる場所があるならハウスクリーニング、毎日の家事の肉体的・精神的負担を減らしたいなら家事代行サービスというように、生活の中での困り事に合わせて、自分に最適なサービスを選びましょう。

共働きならではの工夫で、家事の負担を軽減しよう

共働きならではの工夫で、家事の負担を軽減しよう

共働き世帯における家事負担の偏りは、多くの家庭が直面している問題です。夫婦共に働いているなら、時間がないのは当たり前のこと。
子供が長期休みに入ることもあり、いつも以上に家事や子供たちとの時間が必要になると思います。
思い切って、時間の余裕を買うつもりで、機械やプロの手を借りてみませんか?

家事代行サニーメイドサービスでは、「おためしプラン」を提供中です。水回りのお掃除を手ごろな価格で体験いただけます。この夏は家事代行を導入し、家事負担を減らしてみてはいかがでしょうか。

上記以外でも、時短家電やネットスーパーといった方法もあるので、自分に合うものを見つけて、しんどい家事から抜け出しましょう!

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