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家事をしない夫にモヤモヤ…。手伝わない理由や対処法は?
2024.02.27
いつも家事をしているのは私ばかり…。家事をしない夫に対してモヤモヤしていませんか?夫が家事をしない理由とともに、家事をしない夫への対処法について紹介します。
家事をしない夫にモヤモヤ…。手伝わない理由や対処法は?
家事をするのはいつも私ばかり、夫が家事をしてくれない――。家事への負担が自分にばかり偏り、夫に対してそんなモヤモヤを抱えてしまっているという人も多いかもしれません。
特に、共働きの世帯だと、自分も仕事があるのに、家事を一人で担うのは不公平に感じてしまいますよね。どうすれば夫は家事をしてくれるようになるのでしょうか。
今回は、妻が夫に対しモヤモヤする理由や夫が家事をしない理由を見ていきながら、有効な対処法についてもご紹介します。
家事の負担は妻に偏りがち
内閣府男女共同参画局が発表した「男女共同参画白書 令和5年版」によると、近年夫婦における家事負担の実情は変化しています。特に、コロナ禍にテレワークが普及したことによって、男性の家事・育児参加が進みました。
しかし、「1日の時間の使い方」のデータを見ると、男性の家事関連時間は依然として女性の4分の1にとどまり、男女で差は大きいことがわかります。
■1日の時間の使い方(週全体平均)
出典:内閣府男女共同参画局「男女共同参画白書 令和5年版」
また、下記のように、特に6歳未満の子供を持つ妻の家事負担は、専業主婦で夫の5倍以上、共働きの場合でも3倍以上に上るというデータもあります。家庭での家事の負担の割合は、今もなお妻に偏っているといえるでしょう。
■6歳未満の子供を持つ妻・夫の家事関連時間の推移(週全体平均)
出典:内閣府男女共同参画局「男女共同参画白書 令和5年版」
これらの事実から、夫婦間での家事負担の偏りを解消するには、夫にも家庭での家事を担当してもらうとともに、家事の重要性や妻が抱えるストレスについても理解してもらう必要があります。
ワンオペでの家事や育児から抜け出す方法については、こちらの記事もご覧ください。
なぜ妻は夫が家事をしないとモヤモヤするの?
なぜ夫が家事をしないとモヤモヤするのでしょうか。客観的に自分の感情を見つめることで、この問題に対処する方法が見えてくるかもしれません。
夫と家事の分担について話し合う前に、まずは自分の感情や考えを整理しておきましょう。
家事には休みがなくしんどいから
家事が休みなく続く点は、負担が大きくなりしんどくなる理由です。
家事は生活している限り毎日繰り返し行わなければならず、たとえ休日でも休むことはできません。妻が休日でも掃除や料理、洗濯など、次から次に家事をしている中、夫が一人でずっと寝ていたり自分の趣味に夢中になっていたりすると、自分のみに家事の負担がかかっているように感じられ、モヤモヤしてしまうのは仕方ないことだといえるでしょう。
共働きなのに負担が多く不公平に感じるから
共働きであれば、本来家事負担も夫婦で半々に分けたいものです。
しかし、多くの家庭では共働きであっても妻が家事の多くを負担しているのが実情で、妻は職場と家庭の両方で責任を負っていることになります。このような一方的な家事の負担があると、その不公平さに大きなストレスを抱えることになりかねません。
もっと家の中のことに関わってほしいから
本来であれば夫婦で分担するべき家事を自分一人でいくつも並行して行っているときに、夫から「何か手伝おうか?」などと声をかけられると、その主体性のなさにモヤモヤしてしまうのではないでしょうか。
自分の家庭のことなので、夫にも当事者意識を持って、みずから家事をしてもらいたいですよね。
自分の気持ちに気づいてくれないから
家事の負担が大きくしんどそうにしている自分に夫が気づいてくれないと、モヤモヤしたり寂しくなったりしてしまいますよね。なかなか察するのは難しい夫もいるので、一度自分の気持ちを正直に伝えてみたほうがいいでしょう。
家族といると疲れる理由については、こちらの記事もご覧ください。
家族といると疲れるのはなぜ?主婦がリフレッシュできる方法を紹介
夫が家事をしない理由はなぜ?
ここまで妻の目線で家事について考えてきましたが、今度は夫の目線になって考えてみます。夫が家事をしないことに、どのような理由があるのでしょうか。夫の心理を理解することで、頼み方にも工夫できるようになるでしょう。
仕事で疲れているから
仕事での疲れが溜まっているため、家事をする余裕がない夫は多くいるでしょう。
特に、肉体的な重労働に従事していたり、責任が重い役職に就いていたりする場合や、不規則勤務や残業過多で帰宅もままならないような職種の場合には、なかなか家事に時間を割くことが難しいかもしれません。
家事は妻の仕事だと思っているから
家事をしない夫の中には、「家事は女がするもの」といった考えを持っている人もいます。特に、自分の母親が一人で家事を行い、父親は仕事しかしていなかったという両親を見て育った夫は、自分も同じような価値観を持っていることが多いでしょう。
このような夫だと、たとえ共稼ぎでも「家事をメインで担当するのは妻」と考えがちなため、妻が黙っていると何も気づかない可能性が高いといえます。
家事のやり方がわからないから
これまで一人暮らしをしたことがなくて家事をやったことがない人は、やり方がわからない可能性も考えられます。家事をやったことがなければ、大変さもわかってもらえません。
また、自分の家事スキルがないため、下手に料理や洗濯をすると妻にダメ出しをされるのではと考え、家事を避けている人もいます。
家事ができていなくても気にならないから
家事ができていなくても、気になる度合いは人それぞれです。部屋が散らかっていたり、料理に惣菜や冷凍食品が多かったりしても気にならないという人はいます。そういう夫だと家事は最低限でいいため、妻にも無理して家事をしてもらう必要はないと考えている場合が多いでしょう。
家事をしない夫への対処法
家事をしない夫に対して、一方的に押し付けたり、責めたりすると逆効果になってしまいます。夫が家事をしてくれるようにするための効率的な対処法をご紹介します。
夫と家事分担について話し合ってみる
基本ではありますが、まずは家事の分担について冷静に話し合うことが重要です。「私ばっかり家事をしていてモヤモヤする」と妻が思っていても、これまでに挙げた理由から、夫は何も気づいていない可能性が高いのです。率直に、「いっしょに家事をしてほしい」と夫に自分の気持ちを伝えるようにしましょう。
夫が妻に家事の負担をかけていたことを理解してくれ、家事の分担以外にも便利家電や外部サービスを頼るようにするなど、解決法が見つかるかもしれません。
夫に簡単な家事をお願いしてみる
いきなり難位度の高い家事を頼んでしまうと夫の家事への心理的ハードルが高くなってしまうので、初めは簡単な家事から頼んでみるといいでしょう。例えば、ゴミ捨て、洗濯物の取り込み、浴槽の掃除といった、イメージしやすい家事から夫に頼んでみるようにしてください。
家事のやり方がわからないという人には、どんなものを使ってどのようにするのかをなるべく具体的に伝えてあげると、夫側も家事をやりやすくなるはずです。
家事をやってくれた夫に感謝し、褒める
普段家事をしなかった夫が自分の頼みで家事をしてくれたら、終わった後に妻は感謝の気持ちを表すようにしてみてください。「本来であればお互いしなければならないものなのに、なぜ感謝をしなければならないの?」と思うかもしれませんが、まずは夫に家事をするモチベーションを維持してもらうことが重要なのです。
ゴミ捨てや浴槽掃除などの家事をしてくれた夫に、毎回「やってくれてありがとう!」と褒めていれば、そのうち夫も妻に感謝してくれるようになるかもしれませんよ。
共働き夫婦が家事を分担するコツについては、こちらの記事もご覧ください。
夫が家事をしないことでモヤモヤするなら、ほかの人にやってもらうことも検討しよう!
今回は、夫が家事をしない理由や家事をしない夫に対する対処法をご紹介しました。妻の家事負担を減らすためには夫婦で家事を分担できることが理想的ですが、上記のとおり、物理的に夫が家事をする時間を作れない場合もありますよね。また、自分が育った家庭の価値観が影響する場合は、すぐに夫が家事をするようになるのは難しい可能性もあります。
そのような際に、妻が一人で家事を負担してモヤモヤを抱え込んだり、無理に夫に家事分担を交渉して夫婦仲が険悪になったりするぐらいなら、割り切って家事代行サービスの利用を検討してみてはいかがでしょう?
家事に対する負担が軽減できれば妻のモヤモヤの解消にもつながり、毎日笑顔で家族と向き合えるようになるため、夫婦円満に過ごせるようになるはすですよ。
家事をしたくない日の対処法については、こちらの記事もご覧ください。