1. トップ
  2. コラム
  3. 生活・暮らし

  4. ワンオペで家事や育児がつらい!抜け出すための5つの対処法

COLUMN
コラム

ワンオペで家事や育児がつらい!抜け出すための5つの対処法

2023.04.04

カテゴリー:
キーワード:

1人で育児や家事を行い、ストレスが溜まってつらい「ワンオペ」状態。ワンオペ家事や育児になることでの問題点や、ワンオペから抜け出すためのヒントを紹介します。

ワンオペで家事や育児がつらい!抜け出すための5つの対処法

共働き家庭のトラブルの種といえば、家事・育児の分担です。「夫と同じようにフルタイムで働いているのに、どうして保育園へのお迎えも食事の支度も私なの?」「たまに家事・育児をするだけの夫がもてはやされて、腹が立つ!」など、ワンオペ家事や育児へのストレスを抱えていませんか?

ワンオペが続いてイラッとしたら、もう無理をするのはやめましょう。今回は、家事・育児のワンオペになりやすいケースやその状態が続くことによる問題とともに、ワンオペ状態から抜け出すためのヒントをご紹介します。

ワンオペとは?

ワンオペは、「ワンオペレーション」の略です。元々は、ファストフード店やコンビニエンスストアなどで、1人の従業員がすべての業務を担当している状態を指す言葉でした。

ワンオペは、人件費削減のために、少ない人数で無理に営業しようとする店舗で起こります。本来なら複数人で協力して取り組むべき仕事を1人で担うため、担い手が精神的に追い込まれたり、疲労が蓄積して体調を崩したりすることが問題視されてきました。

最近、育児や家事を1人で担うことを「ワンオペ家事」「ワンオペ育児」と呼ぶのは、職場で起こるワンオペの実態とよく似ているからです。家庭におけるワンオペは、家事や育児を1人で担当する人のつらさや苦しさを表現する言葉として、よく使われています。

ワンオペになりやすいケース

家事や育児がワンオペになりやすいのは、どのような家庭なのでしょうか。代表的なケースを6つご紹介します。

夫が単身赴任、または忙しく、ほぼ家にいない

夫が家にいないのは、最もワンオペになりやすいケースです。夫が単身赴任などで遠方にいる場合はもちろん、いっしょに住んでいても朝から晩まで働きづめでは、妻と家事や育児を分担するのは難しいでしょう。子供を寝かしつけた後の深夜に夫が帰ってくるとなれば、妻はどうしてもワンオペにならざるをえません。

休日になっても、妻は「やっと休めた夫に家事・育児を任せるのは気が引ける」「頼んでもなかなか動かないから、自分でやったほうが早い」とあきらめ、夫は疲れきっていて「少しでも休みたい」と考えるので、どうしても家事や育児のシェアに行きつかないのです。

頼れる人がいない

たとえ夫が多忙でも、妻にほかに頼れる人がいれば、ワンオペは回避できます。両親や兄弟などが協力的で気づかってくれていたり、ずっと地元に住んでいて昔からの親しい友人が近くにいたりすれば、つらくなったときに助けを求めることができます。母親学級や育児サークルなどでできたママ友が、心の支えになることもあるかもしれません。

しかし、結婚や妊娠、夫の就職・転勤などを機に突然慣れない土地に移り住んだ場合など、親しく話せる人がいない環境では、完全なワンオペになってしまいます。

「夫は外で働くもの」という古い価値観が残っている

女性の社会参加が進み、積極的に家事育児をする男性が増えたことで、「男性は仕事、女性は家庭」という昔ながらの価値観を持つ人は減ってきました。

■「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考え方に関する意識の変化

出典:内閣府「男女共同参画白書 令和3年版」(2022年6月)

内閣府の「男女共同参画白書令和3年版」でも、「[夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」とする古い価値観に賛成する人の割合(「賛成」または「どちらかといえば賛成」)は、2019年に女性が31.1%、男性が394%となり、過去最少であることが示されています。

しかし、残念ながら、性別によって役割を決めるような不平等な考え方が根強く残る地域もあります。そうした地域で長く暮らしてきた人は自分たちの常識に沿って物事を考える傾向があり、男性が台所に立つことを嫌ったり、女性が男性と同じように働くことを批判したりします。

すると、女性は地域社会で生きていく術として、1人で家事・育児と向き合うしかないのです。

家事の担い手が我慢強く、責任感が強い

ワンオペで家事をする人が我慢強く、「つらいけど、なんとかやれそう」「夫も忙しいのだから、私ががんばらなきゃ!」と担い手がみずからを奮い立たせて日々を乗り切っている家庭も、ワンオペになる可能性が高くなります。夫や周囲の人が「この人なら大丈夫」と感じ、手伝いが消極的になってしまうからです。

その結果、本人がつらさに気づかず、無理をしすぎてしまうことがあります。

専業だから、家事は自分の仕事だと思い込む

一般的に専業主婦は、「職に就かず、家事に専念する主婦」と定義されています。そのため、家事がつらい、負担だと言いづらく、役割を果たさなければと自分で追い込んでしまう人が多いようです。

こうした家庭では、夫も「自分は外で働くのが仕事、妻は家事・育児が仕事」と考えていることが多いため、そもそも家事・育児を分担しようという発想になりません。

夫の理解がない

共働きで夫も妻も同じくらいの仕事量を抱えていても、夫の理解がなく家のことは妻に任せきりの家庭もあります。夫は家事や育児には終わりがないこと、妻が自分の時間すらまともに持てないことを想像できず、常に「言われたら手伝う」意識でいるため、主体性を持って家事に関わることができません。

ワンオペが続くことによる問題とは?

ワンオペになりやすいのは特別なケースではなく、多くの人があてはまりかねないのです。では、そのワンオペを解決せずに長く続けていると、どのような弊害があるのでしょうか。

ストレスが増す

ワンオペで家事・育児をしていると、仕事のように少し離席したり、おいしいランチを食べたりして、気分転換をすることができません。その結果、少しずつストレスが溜まり、心のゆとりを失ってしまいます。

疲労が溜まる

子供を抱っこするのも、お米や水といった重量のある買い物をして運ぶのも、意外と重労働です。中には、腱鞘炎や腰痛などに悩まされる人も。

さらに、小さい子供の夜泣き対応があると、十分な睡眠時間を確保できず、肉体的な疲労が溜まって体調を崩すことになりかねません。

ワンオペを抜け出す方法

「ワンオペでもなんとかがんばらなくちゃ…」と、精神論で乗り越えようとするのはやめましょう。疲労がピークに達する前に改善策を見つけて、自分の心を守ることが大切です。

ここでは、つらいワンオペ状態から抜け出す方法をご紹介します。

夫婦で話し合う

ワンオペ脱出の最初のステップは、なんといっても夫婦間の話し合いです。まずは、「家事は両方の仕事」であることをしっかり伝えましょう。

「男が家事なんて」「俺のほうが稼いでいるのに」「専業なのに育児を手伝ってほしいなんて甘えだ」というような、前時代的な価値観を覆すのは時間がかかるかもしれません。しかし、あきらめずに伝え続けなければ、何も変わりません。妻は、本来、家事・育児は2人で担うものであること、いっしょにがんばっていきたいことなどを、感情に任せず冷静に話して理解を求めましょう。

また、悪気はなく、「何をしていいかわからないからやらない」という夫もいます。この場合、妻が困っていることにも気づけていない可能性があるため、妻は自分の気持ちや現状に照らし合わせて、具体的にやってほしいことをリストアップするなどの工夫が必要です。

優先順位をつけて無理をしない

一口に家事といっても、その優先度はさまざま。明日使うのにまだ汚れたままの子供のユニフォームの洗濯と、散らかり始めたパントリーの整理なら、前者のほうが緊急度として高いのは明らかです。

気になる家事を一気にやろうとせずに優先順位をつけ、その日のうちに片付けなければならないことだけに集中することをおすすめします。

家電を活用して時短

自動で掃除機をかけてくれるロボット掃除機や、食器をセットするだけで洗って乾燥まで行ってくれる食洗機など、時短家電を賢く活用しましょう。苦手な家事や時間がかかる家事を機械に任せれば、精神的・肉体的な負担はかなり軽くなります。妻は浮いた時間を趣味にあてたり、子供とゆっくり遊んだりすることもできるかもしれません。限られた時間をうまく使うためにも、手放せる家事は手放しましょう。

夫にワンオペの大変さを理解してもらう

妻に夫の仕事の大変さがわからないように、夫も妻の訴えだけでは本当のつらさはわからないものです。状況を自分事化するために、夫に家事・育児のワンオペを体験してもらってはいかがでしょうか。

妻は「やってみてよ!」などと夫にけんか腰で押しつけるのではなく、夫がいるときに子供と2人で過ごしてもらう時間を少しずつ長くしたり、「1日だけ出かけたいから、代わりに家のことをお願いしたい」と頼んだりして、自然に機会を作っていくといいでしょう。

体験して終わりにしないために、終わった後は妻は夫にお礼を伝え、ワンオペの感想を聞く時間を取ることも大切です。

周りを頼る

「夫が単身赴任で分担しようがない」「激務過ぎてどうしても分担できない」といった家庭では、思い切って第三者を頼るのが◎。育児の負担が大きいなら、子供を一時保育などに預けることや、ベビーシッターサービスの利用などを検討しましょう。

家事を任せるなら、経験豊富なプロのスタッフが在籍する、家事代行サービスへの依頼が間違いありません。掃除や洗濯、片付け、アイロンがけといった日常的な家事を依頼してもいいですし、ルーティンの家事と育児で手一杯で手つかずの庭掃除など、気になる部分を集中的に任せてもいいでしょう。

都合に合わせて、定期利用やスポット利用を使い分けることも可能です。

自分を追い込まないで、家事も育児も適度に手を抜こう

ご近所さんや親戚とのつながりが薄くなった現代は、困っていれば誰かが手を差し伸べてくれた、昔の日本とは人間関係の在り方が異なります。毎日ワンオペで家事や育児にあたり、へとへとになっている妻もたくさんいます。

しかし、家事はこれからも延々と続き、子供が手を離れるのもまだまだ先のことです。家事や育児に楽しく向き合っていくためにも、適度に手を抜き、頼れるものは頼るようにしましょう。

家事代行サービスを依頼する際は、キャンセルにも柔軟に対応してくれる事業者がおすすめです。子供がいると、サービスを依頼していても、子供の体調変化により急にキャンセルしなければなくなる場合もあります。家事代行の「SUNNY MAID SERVICE(サニーメイドサービス)」であれば、前日17時までにご連絡をいただければ、無料で日程変更やキャンセルが可能です。

また、長時間のサービスは子供がストレスに感じてしまうケースもありますが、「SUNNY MAID SERVICE」であれば2人1組でサービスを行うため、短時間で効率的に作業を進められます。子育て世帯の人も、安心してお問い合わせください。

関連記事

よく読まれている記事