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【窓掃除の基本】窓ガラス・網戸などの掃除手順やポイントを紹介
2023.07.27
窓はどのように掃除すればいいかご存じですか?窓ガラスやサッシ、網戸の掃除手順、ポイントなど、窓掃除の基本について紹介します。
目次
【窓掃除の基本】窓ガラス・網戸などの掃除手順やポイントを紹介
日々の掃除でも大掃除でも後回しにしがちな場所に、「窓」があります。窓は一つひとつが大きく、ガラス部分以外にパッキンやサッシなどもあるため、なんとなく掃除が面倒なイメージがありますよね。といっても、カーテンを開けるたびに、汚れた窓を見るのは嫌なものです。
そこで今回は、窓をきれいにするための掃除道具や手順、効率良く掃除するポイントなど、基本的な窓掃除の方法について詳しくご紹介します。
窓の掃除で準備するもの
窓の掃除をする際には、次のようなものを準備しましょう。
水で濡らしたタオルや雑巾、新聞紙だけでもきれいに拭くことができますが、スクイージーやマイクロファイバークロス、ガラス用洗剤などもあると、よりきれいに仕上げることができます。
<窓掃除に使う掃除道具>
・刷毛(はけ):窓ガラスや網戸についた軽い汚れを払い落すのに使用
・サッシブラシ:サッシのレール部分の細かいゴミを取り除くのに使用(爪楊枝や古い歯ブラシでも代用可能)
・掃除機:窓や網戸から払い落したほこりや、サッシ部分の大きな汚れを吸い取るときに使用
・タオルや雑巾、新聞紙:窓を拭くときに使用
・バケツ:水を溜めて置いておくと、水拭き用の雑巾を濡らしたりゆすいだりするのに便利
・スクイージー:窓の水滴を取るとき、きれいに仕上げたければ便利
・マイクロファイバークロス:毛足が長く線維が細かいため、吸水性と吸着力が抜群で、きれいに磨き上げられる
・ハンディワイパーと掃除シート:網戸の掃除に使用
・中性洗剤:内側の鍵周辺の汚れを落とす際、傷みを避けるため、成分の強くない中性洗剤が望ましい
・スポンジ:内側の鍵周辺をこすり洗いする
・ガラス用洗剤:窓ガラスを丁寧に掃除する際、雑巾に染み込ませて使用
・塩素系漂白剤(カビ取り剤):パッキンにカビが発生している場合には、カビ取りが必要
・キッチンペーパー:パッキンにカビが発生している場合には、カビ取り剤を染み込ませて使用
・ゴム手袋:刺激の強い洗剤を使う際は着用がおすすめ
窓の汚れの種類
窓ガラスを曇らせる汚れは、窓の外側と内側で種類が異なります。窓の内側と外側でつきやすい、汚れの種類についてご説明します。
窓の内側の汚れ:ほこりや油汚れ、手垢などが原因
窓の内側の汚れは、主に生活をしている中で出るほこりやキッチンから飛んでくる油汚れ、窓の開け閉めでつく手垢、たばこを吸う人がいる場合はヤニなどです。
キッチンから離れている窓でも油汚れは水蒸気とともに流れて付着しますが、キッチンに近い窓は特に油汚れが溜まりやすく、放置しているとほこりに混じって頑固な汚れになるため注意しなければなりません。手垢も同様に、ほこりが付着すると取りにくくなる汚れです。
内側のガラスはこうした汚れが溜まらないよう、いつもサラサラに保つことを心掛けてください。また、たばこのヤニは窓の変色の原因になるため、たばこを吸う人がいる場合は、掃除する回数を意識的に増やしたほうがいいでしょう。
窓の外側の汚れ:雨水や排気ガス、土などが原因
窓の外側の汚れは、雨水や花粉、車から出る排気ガス、土、砂などによるものです。
汚れを放置しているとどんどん窓に溜まって固まってしまうため、特に花粉や黄砂、台風のシーズンなどの汚れやすい時期には、頻繁に掃除することをおすすめします。
また、大きな幹線道路など、交通量の多い道路に面した窓は、排気ガスによる汚れが多くなります。できるだけ小まめに拭き取るようにしてください。
基本的な窓掃除の手順
ここからは、基本的な窓掃除の手順についてご紹介します。窓ガラスをより丁寧に仕上げる掃除方法も記載していますので、自分が持っている掃除道具やかけられる時間によって選んでみてください。
1. 窓のサッシの汚れを取り除く
窓のサッシとは、窓を建物に取り付けるために設置された枠とガラスフレームのことです。
サッシには、砂や土、ほこりなどの汚れが溜まっているほか、結露を放置したことによるカビが生えている場合もあります。窓ガラスを掃除した際に水がサッシに落ちると、砂やほこりが泥のよう固まって落としにくくなるため、まずは窓のサッシから掃除をしましょう。
サッシが乾いていることを確認してから、窓ガラス全体のほこりを刷毛などで払い落し、隙間ノズルをつけた掃除機でサッシのレール部分の汚れを大まかに吸い取ります。続いて、サッシのレール部分に溜まった頑固な汚れをサッシブラシでかき出し、掃除機で吸い取ります。
2. 外側の窓ガラスを拭く
窓サッシがきれいになったら、次は外側の窓ガラスの掃除です。簡単に掃除したい場合には、水拭きの後でから拭きをすればOKです。タオルや雑巾、新聞紙に水を含ませてから絞り、上から下へ横長の「コ」の字を書くようにして隙間なく拭いていきましょう。窓全体を拭いたらスクイージーで水気を切り、乾いた雑巾やタオル、新聞紙を使って、円を描くように拭き上げます。
丁寧な掃除でよりきれいに仕上げたい場合には、ガラス用洗剤を染み込ませた雑巾で窓全面を隙間なく拭いていきます。頑固な油汚れなら重曹、水垢が気になるならクエン酸などを使うのもおすすめ。窓全体を拭いたらスクイージーで水気を拭き取り、乾いたマイクロファイバークロスで拭き上げます。
一般的には、窓は外側から内側の順番で掃除をしたほうが、内側の汚れが可視化されるため掃除がしやすくなるといわれています。
しかし、手持ちの雑巾の枚数が少ない場合は、汚れが少ない内側から外側の順番で掃除をするのもおすすめ。窓の汚れの軽いほうから拭くことで、少ない雑巾でも効率的に汚れを拭き取れるためです。
3. 内側の鍵周辺の汚れを落とす
窓の外側の掃除が終わったら、次は内側です。まずは、窓の鍵と鍵周辺についた汚れから落としましょう。
中性洗剤を含ませたスポンジで鍵と鍵周辺を軽くこすり、汚れが落ちたのを確認してから、雑巾で水拭きとから拭きをします。
4. 内側の窓ガラスを拭く
窓の内側は皮脂汚れが多いため、雑巾や新聞紙をぬるめのお湯に浸けて軽く絞り、水拭きをします。お湯を使うことで、皮脂汚れが溶けて落ちやすくなるためです。
窓の外側と同じように「コ」の字になるよう上から下へと拭いたら、スクイージーで水気を切り、乾いたマイクロファイバークロスで拭き上げます。
外側と同様、よりきれいに仕上げたい場合は、ガラス用洗剤染み込ませた雑巾で全体を拭きましょう。その後、スクイージーで水気を拭き取り、乾いたマイクロファイバークロスで拭いて仕上げてください。
窓際のゴムパッキンの掃除手順
窓際のゴムパッキンは、ほこりが溜まりやすい場所です。また、湿気が多く結露しやすい時期には、結露で発生した水が溜まってカビが生えてしまうことも。長く放置すればするほど取りにくくなるので、見つけたカビはすぐに取り除きましょう。
1. ゴムパッキンの表面の汚れを水拭きする
初めに、ゴムパッキンの表面に付着したほこりなどの汚れを、雑巾で水拭きして取り除きます。表面についた汚れを落とすことで、カビを可視化して落としやすくするためです。
2. 塩素系漂白剤(カビ取り剤)を散布する
次に、塩素系漂白剤(カビ取り剤)を塗布します。キッチンペーパーにカビ取り剤を染み込ませ、ゴムパッキンのカビの生えている箇所に貼り付けます。
塩素系漂白剤は効き目があるだけに成分が強いので、ゴム手袋をして、しっかり換気をしつつ使うようにしてください。
3. しばらく置いてから拭き取る
十分に換気した状態で、ゴムパッキンに塩素系漂白剤を染み込ませたキッチンペーパーを貼り付けたまま、しばらく放置します。
15分程経ったらキッチンペーパーを外し、水に濡らした雑巾でゴムパッキンをよく拭き取ります。漂白剤が残らないよう、しっかり拭き取るようにしましょう。
網戸の掃除手順
続いては、網戸の掃除手順をご紹介します。網戸の汚れは、窓と同じようにほこりや花粉、油の汚れ、たばこのヤニなどによるものです。
網戸の汚れを放置したままにすると、暑い日に風を入れるために窓を開けた際、風に飛ばされた網戸の汚れが室内に侵入し、カーテンや部屋を汚してしまいます。窓ガラスを掃除するタイミングで、網戸いっしょに掃除するといいでしょう。
ここでは、網戸が外側に落ちないように「外れ止め」がついているマンションなどの集合住宅でも掃除ができるよう、外さない網戸の掃除手順をご紹介します。
1. 網戸表面についた汚れを落す
いきなり水を使うと、網戸に付着した汚れがサッシに流れてしまい、落としにくくなります。まずは軽いお掃除のときと同じ方法で、網戸表面についた汚れを掃除機で吸い取りましょう。
網戸の室内側を新聞紙でふさいでから行うと、網目を抜けた汚れが室内に侵入することを防ぐことができますよ。
2.網戸を水拭きする
次に、網戸を水拭きします。固く絞った雑巾や、掃除シートをつけたハンディワイパーを使って、上から下へ拭いていきましょう。
3. 網戸をから拭きし、乾かして仕上げる
最後に、網戸を乾いた雑巾でから拭きした後、網戸全体が乾いたら完了です。しっかり乾かさないと汚れがつきやすくなるため、注意が必要です。
効率良く窓の掃除を行う方法
続いては、窓の掃除を効率良く行う方法をご紹介します。少し気を配るだけで、掃除した後の窓の状態が変わってくるはずですよ。
曇りの日に掃除する
窓の掃除はよく晴れた日にしたほうが良さそうですが、実は曇りの日にするのがおすすめです。
カラッと晴れた日より、ある程度湿度がある曇りの日のほうが、窓ガラスに付着した汚れがよく見えるからです。また、湿度があることで汚れもゆるみ、落としやすくなります。
晴れた日に掃除をするなら、日差しの弱い朝方や夕方を選びましょう。
水気を残さないようにする
窓を水拭きした後は、水気を取りきることが重要です。水気が残っていると、垂れてきた水が跡になって残ったり、蒸発する際に残ったミネラル分が水垢になったりして、せっかくの掃除の効果が半減します。
拭き跡や水垢を残さないよう、スクイージーとマイクロファイバークロスでしっかり水気を拭き取りましょう。
窓掃除に満足できない・自分でやる時間がないなら、家事代行サービスへの依頼もおすすめ
窓掃除の頻度は月に1回、窓のサッシや網戸の掃除は年に2回程度が目安です。部屋の掃除より掃除頻度が少なくても良いとはいえ、なかなか窓まで掃除するのは手間も時間もかかるもの。
「難しくはなさそうだけど、自分で掃除する時間はない」「自分でやってみたけど、あまりきれいにならなかった」「サッシまで掃除するのは面倒!」といった場合には、家事代行サービスなど、プロに相談するのもおすすめです。
一度依頼してみると、実際に窓掃除の手順などもよく理解できるはず。窓を開ける機会が多くなるこれからのシーズン、プロの力を借りて窓やサッシ、網戸を清潔にしておきましょう!