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衣替えはいつからやるべき?時期ややり方、コツを紹介
2024.06.21
衣替えをどのタイミングで行えばいいのか、曖昧な人も多いのではないでしょうか。衣替えを行う時期の目安や基本的なやり方、コツなどを紹介します。
目次
衣替えはいつからやるべき?時期ややり方、コツを紹介
冬から春になり、寒い季節が終わってだんだん暖かくなってくると、クローゼットにあるコートを着る機会がなくなります。反対に、夏から秋に変わり、日が落ちたときに少し肌寒さを感じるようになると、厚手の羽織物が欲しくなりますよね。
このように四季のある日本では、昔から「衣替え」が行われてきました。定期的に衣替えを行うことで、クローゼットの中身をその時期の気候に合わせた服に変えることができます。
この記事では、衣替えを行う時期や基本的なやり方、意識したいコツなどをご紹介します。「衣替えを行ったほうがいいとわかっているけど、どう進めればいいのかわからない」という人は、ぜひ参考にしてみてください。
衣替えとは、季節の変わり目に行う服の入れ替えのこと
衣替えとは、暑さ・寒さの変わり目に行う服の入れ替えのことをいいます。特に、冬から春、夏から秋へ移り変わるときに、気温に合わせた衣服に変更するために行われます。
衣替えの役割としては、季節に応じた服の入れ替えだけでなく、収納する前に服を洗濯したりクリーニングに出したりするメンテナンスも含みます。服の入れ替えをする際にきちんとメンテナンスをしておかないと、服にしわやシミができたり、虫に食われたりする原因になってしまうでしょう。
また、今持っている服を収納から出すことで自分に必要な服を見直し、もう着なくなった服を処分してクローゼットをすっきり整理整頓できる機会でもあります。
衣替えをする時期はいつがおすすめ?
衣替えをする時期は、以前は慣習として6月1日と10月1日が一般的でしたが、現在では気候も変わってきたため、最高気温に合わせて行うといいでしょう。ここでは、気温を目安にした衣替えにおすすめのタイミングをご紹介します。
なお、季節の変わり目は気候が安定しない場合が多いので、すぐに前シーズンの衣類をクリーニングに出さずに、2週間程度の移行期間を設定して置いておくようにしてください。
冬→春:気温が15~20℃になったら
冬から春への衣替えを行うのは、春らしい暖かい日が続き始めるタイミングが良い時期です。気温が15℃を超えてくると、冬に着ていたコートやジャケットなどの分厚いアウターが不要になってくるでしょう。日によっては風が冷たい日もあるので、さっと羽織れるカーディガンや薄手のジャケットなどがあるといいですね。
夏→秋:気温が20℃以下になったら
夏から秋冬への衣替えは、涼しい日が増え始めた頃、具体的には気温が20℃を下回り始めた時期が目安です。ここで厚手の衣類を取り出し、薄めの春夏物をしまいましょう。
衣替えのやり方を4ステップで紹介
ここでは、基本的な衣替えのやり方をご紹介します。下記の4ステップに沿って行うと、スムーズに進められるはずですよ。
1. 収納してある服を出して、分類する
まずは、持っている服を「これから着る服」「しまう服」「通年で着る服」「もう着ない服」の4つのカテゴリーに分けましょう。
この分類作業をすることで、今必要な衣類だけが手元に残り、収納スペースも効率的に使えるようになります。
2. しまう服のお手入れをする
しまう服は次のシーズンまで保管するため、必ず洗濯やクリーニングなどのメンテナンスをしてから収納するようにしましょう。一見するときれいな服でも、食べカスや皮脂、汗などが付着している可能性があります。
洗濯やクリーニングをせずに収納してしまうと、黄ばみや虫食いなどの原因になってしまうこともあります。
3. これから着る服、通年で着る服の収納場所を決める
これから着る服と通年で着る服は、使用頻度に合わせて収納するのがおすすめです。日常的によく着用する服は、自分の腰~目線の高さで手前の方といった、取り出しやすい場所に収納するようにしましょう。例えば、上段・中段・下段に分かれているタンスであれば、中段が最も取り出しやすい場所です。
また、洋服の種類によって、ハンガーで掛けたほうがいいものとたたんでしまったほうがいいものに分かれます。
<ハンガーに掛けて収納したほうがいいもの>
・スーツ
・スカート
・ジャケット
・シャツ
・シルク素材のもの
<たたんで収納したほうがいいもの>
・Tシャツ
・カットソー
・ニット
たたんでしまう際は、重量のある服を下にすると、収納後に衣類にしわがつきにくくなります。
4. しまう服はコンパクトにまとめて収納する
オフシーズンの衣類は、できるだけスペースを取らないように効率的に収納することが求められます。とはいえ、コンパクトに収納することを意識して詰め込みすぎると、保管しているうちにしわや型崩れができてしまう場合があるため、注意が必要です。空間に適度な余裕を持たせて収納できるようにしましょう。
オフシーズンで収納するものも、これから着る服・通年で着る服と同様に、洋服に合わせて適した収納方法でしまうようにしてください。
衣替えで長期間使用しなくなる、マフラーや水着といった季節関連の小物やウール・カシミア・革製品は、収納ケースで保管するのがおすすめです。収納ケースであれば密閉性が高いため、長期間収納する服を湿気や害虫、ほこりなどから守ってくれます。収納ケースが透明ではない場合、中に何が入っているかがひと目でわかるように、テープなどに中身を記載して貼っておくことをおすすめします。
また、オフシーズンの服は、クローゼットの上部や収納の奥、足元といった場所に収納すると、シーズン中のよく着る服をクローゼットの中段や手前といった取り出しやすい場所に収納できるようになるため、着替えや洗濯後の収納が楽になりますよ。
意識しておきたい衣替えのコツ
衣替えをする際には、意識をしておきたいコツがいくつかあります。下記を押さえておくことで、より効率的に衣替えを行えるでしょう。
衣替えは晴れた日に行う
衣替えを行うのは、湿気の少ない晴れた日がおすすめです。雨の日に衣替えを行うと、湿気もいっしょに衣類やクローゼットに閉じ込められ、カビや悪臭の原因になってしまうことがあります。よく晴れた日に、湿気がこもらないよう、風通しを良くしてから行うようにしましょう。
クローゼットなどの収納場所を掃除する
衣替えの際には、洋服を収納する前に、空になったクローゼットや引き出しの内部を掃除することが重要です。掃除機をかけて固く絞った雑巾で拭いた後、乾いた雑巾で乾拭きしてから乾燥させるために換気します。衣類をしまう空間を清潔に保つことで、カビや害虫の発生を防げるでしょう。
もう着ない服は手放す
衣替えは、不要な服を整理する絶好の機会でもあります。自宅の収納スペースは限られているため、自分に必要な服のみを選んで収納することが大切です。
着なくなった服やサイズが合わなくなった服、トレンドが変わってしまった服、ヨレ・ほつれがあり使用感が出ている服などは、このタイミングで手放しましょう。愛着があった服を捨てると考えると判断が難しくなりますが、必要な人に「譲る」、リサイクルショップやフリマアプリなどを使って「売る」といった方法もあります。
なお、取り出しやすい収納量の目安は、クローゼットの7~8割といわれています。クローゼットの中が必要な服だけになるとスッキリ整理できるので、日常の服選びが格段に楽になりますよ。
断捨離のやり方については、こちらの記事もご覧ください。
【関連記事】断捨離したいけどできない人必見!できない理由とうまく手放すコツ
衣替えで服を入れ替えて、新しい季節を楽しもう
衣替えを行うことで、季節に応じた服の入れ替えだけでなく、定期的に服を整理整頓したり、必要な物以外は手放したりすることもできます。湿気がこもりがちなクローゼットを換気する、いい機会にもなるはずです。必要な物だけが入った、何がどこにあるか一目瞭然のきれいに整頓されたクローゼットなら、衣類を見つけやすく毎日の服選びも楽になるでしょう。
とはいえ、家族全員分の衣替えを行うとなると、1人ですべて行うのはなかなか大変な作業になります。毎年ある衣替えのシーズンには、家族に手伝ってもらったり家事代行サービスを活用したりすることで、無理せず自分の負担を軽減することも考慮してみてください。
適切なタイミングで衣替えをして、快適な服装で新しい季節を楽しみましょう。