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家事代行を初めて依頼する人必見。基本や利用までの流れを解説

2023.05.01

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初めて家事代行サービスを利用する方へ、契約から利用までの流れや準備しておくべきものについて紹介します。注意点を理解し、家事代行サービスを活用しましょう。

初めての家事代行でも安心!知っておきたい基本や利用までの流れ

男は外で働き、女は家を守る──そんな昔の価値観から抜け出し、オリジナルの家族の形を作る家庭が増えています。厚生労働省の「令和2年版厚生労働白書」によれば、共働き世帯の数は実に66.2%を占めるまでになりました。家事・育児を立派な仕事として認め、ねぎらう風潮も高まっています。

それに伴い、「これまで家事に使っていた時間をより有効に使いたい」「忙しくて家事まで手が回らない」といった理由で、気軽に家事代行サービスを検討する家庭も増加中です。

そこで本記事では、家事代行サービスを初めて利用するにあたって、サービスの特徴や初回利用までの流れ、用意すべきもの、利用時の注意点など、知っておきたい情報を紹介します。

家事代行サービスとは?

家事代行サービスは、依頼者の自宅を定期的、あるいは一時的に訪問し、要望に沿う日常的な家事を代理で行うサービスです。

一般家庭でも当然のようにハウスキーパーに家事を一任する諸外国に比べ、日本では「家事は女性がやるもの」「お金を払ってまで自分でできることを人に頼むのは、怠けているだけ」といった価値観が根強く残り、これまでなかなか家事代行サービスの普及が進みませんでした。

しかし、近年はそうした昔ながらの固定観念にとらわれることなく、暮らしの充実のために家事代行サービスを積極的に利用する動きが目立っています。

家事代行サービスと類似サービスの違い

家事代行サービスには、「何を」「どこまで」依頼できるのでしょうか。混同されがちな「ハウスクリーニング」や「家政婦」と比較しながら、その特徴をご紹介します。

家事代行サービスとハウスクリーニングの違い

ついおっくうで先延ばしにしがちな家事の代表といえば、掃除ではないでしょうか。少しくらいほこりがあっても生活に支障はないと、見て見ぬふりをしたくなりますが、ちりも積もれば山となって、後悔することになりかねません。そのため、掃除の代行を期待して、家事代行サービスを依頼する人は多いでしょう。

掃除を外部に委託する際に、もうひとつ選択肢に挙がるのがハウスクリーニングです。家事代行サービスとハウスクリーニングの違いは、サービスの内容にあります。

家事代行サービスは一般的な家事を代行するものであり、高圧洗浄やお風呂の配管の掃除、本格的な庭木の剪定など、専門的な技術を要する作業は含まれません。あくまでも、掃き掃除、拭き掃除といった、一般的な掃除を丁寧に行います。また、掃除に使う用具や洗剤も、基本的に依頼者の自宅にあり、普段から使用している物を使うことが多くなります。

一方、ハウスクリーニングは、掃除に特化した専門技術を持つスタッフが自宅を訪れ、プロ仕様の機材や洗剤を駆使して、一般の人にはできないレベルの掃除を行うサービスです。エアコンや洗濯機の内側の掃除、玄関フロアの本格的なクリーニングなどが、ハウスクリーニングのサービスの範疇に入ります。

家事代行サービスと家政婦の違い

家事代行サービスと家政婦の違いは、サービスを利用する際の契約の仕方です。家政婦は、家政婦紹介所などに登録して、条件の合った家庭に紹介されるのが一般的です。依頼者は家政婦本人と直接契約を結びます。

そのため、家族と家政婦の相性が合わないときは依頼者自身が契約解除を伝える必要がありますし、家具や食器などの破損・盗難が発生した際にも、個人間で解決しなくてはなりません。

一方、家事代行サービスで派遣されるスタッフは、家事代行を事業とする会社と雇用契約を結んでいます。そのため、サービス契約に関するやりとりを行うのは、スタッフとではなく依頼者と会社の間です。また、家事代行サービス会社のほとんどは損害保険に加入しているため、万が一トラブルが起きた際の補償の面でも安心感があります。

家事代行サービスを利用するまでの流れ

家事代行サービスを利用するには、どのような手続きが必要なのでしょうか。ここからサービス利用開始までの一般的な流れに沿ってご紹介します。

1. 家事代行サービス会社を選ぶ

まずは、ウェブサイトなどの情報で、自分に合ったサービスを提供してくれそうな家事代行サービス会社をいくつかピックアップします。トライアルのほか、季節によってお得なプランを用意している会社もあるため、ニーズと予算に合わせて絞り込んでみてください。運営会社の規模や評判も調べ、信頼性も加味して選んでおくと安心です。

依頼したい会社が決まったら、ウェブサイトのフォームやお客様センターに連絡をします。家事代行サービスの受付担当スタッフから、氏名・住所・電話番号・メールアドレスなどの連絡先のほか、サービスを依頼したい日時、希望する家事の内容などのヒアリングを受ける場合が多くなります。

実際の利用前にも詳細な打ち合わせができますので、問い合わせの時点では、「毎日の家事を楽にしたいので、掃除や洗濯をお願いしたい」程度のざっくりとした希望で構いません。どちらかといえば、問い合わせた際の電話応対の丁寧さや予約システムの利便性をよく見て、しっかりとされている会社かどうかをチェックしましょう。

2. 家事代行サービスのマネージャーやコーディネーターによる、初回訪問・スタッフとの顔合わせ

家事代行サービス利用の申込みをすると、サービス提供会社のマネージャー(またはコーディネーター)が、伺った条件に合うスタッフを連れて依頼者の自宅に訪問します。サービス会社によって名称が若干異なりますが、マネージャーの役割はスタッフと依頼者の仲介です。スタッフとの顔合わせを行った後、マネージャーからプラン料金が提示されます。

ここでしっかり、マネージャーやスタッフの雰囲気や対応などを見て、安心して依頼できそうかよくチェックしておきましょう。また、プラン料金は何が含まれて何が含まれないのかといった、細部まで確認しておくことが重要です。

3. 家事代行サービスを契約

問い合わせや初回訪問時の対応やプランの提案内容に満足でき、提示されたプラン料金にも納得できたら、家事代行サービス会社と契約を結びます。損害保険への加入の有無についても、契約前に確かめておきましょう。

最もトラブルになりやすい料金については、予定より作業に時間がかかった場合の追加料金、費用の支払い方法、子供の体調不良などでやむをえずキャンセルする際の料金などについても、契約前に明確にしておくことが大切です。

4. 家事代行サービスを初回利用

家事代行サービスを初めて利用する日程を設定します。こちらは、初回訪問の際に契約を結んで、そのままスタッフにサービスを実施される方がほとんどです。もちろん、当日の都合が悪ければ、別日にサービスの初回利用日を設定することも可能です。サービスの初回利用日までに、実施に必要なアイテムをそろえておきましょう。準備しておきたいものについては、後ほどご紹介します。

忙しくて家事が行き届いていないと、家の中を見られることに抵抗があるかもしれませんが、スタッフは家事代行のプロです。お客様ではないため、事前に掃除をしておく必要はありません。むしろ、普段のままの状態のほうが、スタッフが汚れやすい場所や掃除が行き届きにくい場所を把握でき、次回以降のサービスのブラッシュアップにつながる可能性があります。

5. 終了時刻になったら、スタッフから作業内容の報告を受ける

スタッフが作業時間中、依頼主は仕事をしていても、のんびり休んでいても、留守にしても構いません。サービスの提供時間になりましたら、スタッフから作業内容の報告書を提出します。もし、作業を見ていて気になったことがあれば、「次回はこうしてほしい」「今度はここもやってほしい」というように、マネージャーに具体的な要望を伝えましょう。

6. 利用料金を精算する

依頼者は家事代行サービス会社に、今回の家事代行サービスの料金の支払いをして終了です。銀行口座からの引き落としやクレジットカード払いなど、家事代行サービス会社によって精算方法は異なるので確認しておきましょう。

家事代行サービスの初回利用時までに準備しておきたいもの

家事代行サービスは依頼者の自宅にあるものを使って家事をするため、依頼したい家事を行うための道具が必要です。また、初めは家事にかかる時間がうまく把握できていないので、優先順位をまとめたリストもあると役立ちます。

家事代行サービスを依頼する日が確定したら、次の2つを事前に準備しておきましょう。

基本的な家事道具

家事代行サービスは原則として、家にある掃除用具や洗剤を使って掃除や洗濯をします。スタッフが専用の機材や用具を持ち込むわけではないので、基本的な家事用具は一通りそろえておく必要があります。スタッフが持ち込んだ洗剤や道具を使うと、嫌いな香りや避けたい成分の洗剤であったり、部屋や家具の形状に合わない掃除用具であったりするかもしれません。自分好みの最適な家事用具を使って、スタッフが家事をしてくれることはメリットといえます。

庭の掃き掃除をしてほしいならほうきやちりとり、玄関のタイルを磨いてほしいならデッキブラシ、お風呂を掃除してほしいならお風呂用のスポンジ、洗濯をしてほしいなら洗剤というように、依頼したい家事の内容に沿った掃除用具があるか確認しておきましょう。ゴミ袋などの消耗品を補充することも忘れずに。

優先順位をまとめたリスト

家事代行サービスの1回あたりの時間は、家事代行サービスの提供会社やプランによっても異なります。一般的には、最低時間を1~2時間程度に設定している場合が多いでしょう。

作業に必要な時間は、部屋の面積や作業の種類と範囲によって異なります。例えば、2時間の作業時間中に、キッチンやトイレ、お風呂、洗面所のすべてを掃除してもらうとなれば、広く浅くにならざるをえず、一つひとつの場所の作業の質が低下してしまうかもしれません。依頼者は依頼時間に応じて内容を絞り込んでおくことが大切です。

力を入れてほしい場所と、それなりにきれいになれば良い場所がある場合には、時間内に優先的にやってほしい家事をリストアップしておくと依頼がスムーズです。時間が余ったときのために、「時間があればやってほしいこと」についても、優先順位をつけてリスト化しておくと無駄がありません。

家事代行サービスを初めて利用する際の注意点

家事代行サービスを依頼するにあたって、依頼主が注意すべきことは次の2つです。プロのスタッフといっても、他人を家に上げるということを忘れないようにしましょう。

依頼内容や守ってほしいルールを明文化して伝える

キッチンの掃除といっても、やるべきことは多岐にわたり、依頼者とスタッフの認識が共通しているとは限りません。

キッチンを掃除してほしい場合、例えば「作業台の汚れを中心に、余った時間でシンクもきれいにしてほしい」「ガスコンロの焦げつきを徹底的に落としてほしい。五徳がきれいになったら、魚焼きグリルもお願いしたい」というように、具体的な依頼内容を書き出しておくことをおすすめします。

メモを見ながらスタッフに作業の指示を出したり、依頼内容を箇条書きにしたメモを渡したりすることで、依頼者は依頼漏れや依頼ミス、認識の違いからくるトラブルを未然に防ぐことができます。

また、家事代行サービスを初めて依頼する場合、「お風呂も、キッチンも、できれば玄関も掃除をしてほしい」と、依頼者はやってほしいことに気が行きがちです。「お風呂の掃除はしてほしいが、脱衣所の棚にはふれないでほしい」「玄関を掃除するとき、棚に並んでいるシューズケースは動かさないでもらいたい」というように、やってほしくないこと、さわってほしくない場所なども、スタッフにはっきり伝えるようにしましょう。

貴重品は自分でしっかり管理する

家事代行サービス会社から派遣されるのは、会社と雇用契約を結んだ、身元の確かなスタッフです。しかし、他人を自宅の中に入れる以上、貴重品の管理には細心の注意を払うべきです。

普段、財布や鍵をリビングや玄関に置きっぱなしにしている場合も、作業時間中は金庫や鍵がついた引き出しなどにしまうか、手元に置いておくようにしましょう。

思い出の詰まったチケットや、子供の学校からのプリント、仕事のメモなど、他人から見るとゴミと区別がつかない重要なものも、場所を変えてきちんとしまっておくことをおすすめします。

まずはトライアルから!家事代行サービスを活用しよう

初めて家事代行サービスを利用する場合には、まずはお試しプランで依頼するのがおすすめです。家事代行サービス事業を行う会社は多岐にわたり、定期的に利用するのか、スポットで利用するのか、また何を依頼したいのかによっても適した会社は異なります。

お試しプランは、ほとんどの家事代行サービス会社が提供しており、スタッフの質やサービスの内容、コストパフォーマンスなどを利用して直接確かめることができます。初回は、通常よりリーズナブルな割引料金で提供している会社が多いので、さまざまなサービスを試して、比較検討してみるといいでしょう。

ご紹介した事前準備や注意点を参考にすると、気持ち良くサービスを利用することができますよ。

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