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服についた口紅汚れをスッキリ落とす!自宅でできる簡単ケア&応急処置方法
2025.11.14
着替えのときにうっかり服に口紅がついてしまったり、出先で汚れに気づいて焦ったことはありませんか?この記事では、そんなときにすぐできる応急処置の方法と、自宅でしっかり落とすケアのコツをご紹介します。
口紅汚れの仕組みとその特徴

なぜ口紅汚れは簡単に落ちないのか?
口紅汚れが服に付いてしまった場合、普通の洗濯では落ちにくいと感じたことはありませんか?その理由は、口紅が持つ特有の成分にあります。口紅は油性成分を多く含み、さらに色を付ける顔料や染料が含まれています。そのため、水だけでは汚れが弾かれてしまい、しっかりと落とすことが難しいのです。この油性と色素の組み合わせが、口紅汚れを厄介なものにしているのです。
油性成分と顔料が残る原因とは?
口紅に含まれる油性成分は、水を弾く特性があります。そのため、普通の水洗いや一般の洗剤だけでは、油分がしっかりと浮き上がらず、汚れが衣類に残ってしまいます。また、顔料や染料が繊維の奥まで染み込むことで、汚れが目立ち続ける原因となります。特に白や薄い色の服の場合、この染料が目立ちやすく、落とし方に困ることが多いです。
外出先での応急処置方法

ハンドソープやウェットティッシュで口紅汚れを応急処置する方法
外出中にお気に入りの服に口紅がついてしまった場合、手元にあるアイテムを使って早めに応急処置をすることで、汚れが広がるのを防ぐことができます。例えば、ハンドソープやウェットティッシュが手元にあれば、これらを活用することである程度汚れを緩和することが可能です。まず汚れた部分を軽く濡らし、手元のハンドソープを少量付けてやさしくたたくように処理します。また、ウェットティッシュを使う場合も、ゴシゴシと擦らずに優しくたたいて、表面の口紅を浮かせるようにしましょう。
ティッシュやハンカチを使った簡単な対処法
手元にティッシュやハンカチしかない場合でも、工夫次第で応急処置ができます。
まず、清潔なティッシュやハンカチを汚れの裏側に敷き、表側から軽く押さえます。口紅の油分や色素が下に移るように、強くこすらずやさしく行うのがポイントです。可能であれば、少し湿らせたティッシュを使うと汚れを浮かせやすくなります。
応急処置で避けるべき注意点
応急処置の際は、汚れをこすらないことが何より大切です。
口紅は油分と顔料を含むため、繊維に押し込んでしまうと洗濯でも落ちにくくなります。デリケートな素材の場合は、生地を傷めないよう特に注意しましょう。
また、素材によっては色落ちする可能性もあるため、応急処置のあとはできるだけ早く帰宅し、普段使用している洗剤で丁寧に洗うようにしてください。
自宅で簡単にできる口紅汚れの落とし方

クレンジングオイルを活用したシミ取りステップ
油性成分を含む口紅汚れには、クレンジングオイルが効果的です。手順は以下の通りです。
1. 汚れた部分の裏側にタオルを当て、汚れが裏に染み込まないように準備する。
2. 綿棒や指先にクレンジングオイルを少量取り、汚れにやさしくなじませる。
※この時ゴシゴシこすらないよう注意しましょう。
3. 汚れが浮き上がったら、人肌程度のお湯で丁寧に洗い流す。
4. 通常通り洗濯機で洗う。
この方法なら、油性成分がしっかり落ちるので、色の薄い衣類でも安心です。
消毒用アルコールでの効果的な汚れ落とし
クレンジングオイルが手元にない場合は、消毒用アルコールでも対応できます。
1. 汚れた部分の裏側にタオルを敷き、汚れを浮かせる準備をする。
2. コットンや綿棒にアルコールを含ませ、汚れを軽くトントンとたたく。
3. 色がタオルに移るのを確認しながら、汚れが落ちるまで繰り返す。
4. ぬるま湯でしっかり洗い流す。
5. 通常の洗濯を行う。
ただし、デリケートな素材の場合、アルコールが生地を傷める可能性があるので、必ず目立たない箇所で試してから使うようにしましょう。
家庭にある中性洗剤・重曹・片栗粉でできる簡単お手入れ
クレンジングオイルやアルコールが手元にない場合でも、家庭にある身近なアイテムで口紅汚れの応急処置が可能です。中性洗剤や石鹸、重曹や片栗粉などを使って、以下の手順で丁寧に汚れを落としましょう。
〈中性洗剤・石鹸を使う場合〉
1. 汚れた部分を軽く水で濡らし、衣類が傷まないよう準備する。
2. 中性洗剤や石鹸を少量つけ、手でやさしく汚れになじませる。このとき、強くこすらずにたたくようにすることで、汚れを繊維の奥に押し込まずに浮かせられます。
3. ぬるま湯で洗い流す。汚れが残っている場合は、同じ手順を繰り返す。
4. 最後に洗濯機で通常通り洗う。
中性洗剤について詳しく知りたい方はこちらの記事もご参照ください。
〈重曹・片栗粉を使う場合〉
1. 汚れた部分に重曹や片栗粉を振りかけ、口紅の油分を吸着させる。この時、粉が汚れを浮かせるので、強くこすらず軽く押さえるだけで十分です。
2. 粉を払い落とした後、中性洗剤や石鹸を少量つけ、手でやさしくなじませる。
3. ぬるま湯でしっかり洗い流し、汚れが落ちていることを確認する。
4. 最後に洗濯機で通常通り洗濯する。
まとめ

口紅汚れは油性成分や顔料が含まれているため、普通の洗濯だけでは落ちにくいことがあります。しかし、外出先でもハンドソープやウェットティッシュ、ティッシュやハンカチを使った応急処置を行うことで、汚れの広がりを防ぐことができます。
自宅では、クレンジングオイルや消毒用アルコール、中性洗剤、重曹や片栗粉といった身近なアイテムを活用すれば、しっかりと汚れを落とすことが可能です。ポイントは「やさしく扱うこと」と「裏側にタオルを当てること」。これを意識するだけで、色の薄い衣類でも安心してケアできます。
ちょっとした応急処置と正しいお手入れの組み合わせで、お気に入りの服を長くきれいに保つことができます。万が一の口紅汚れも、焦らず順序通りに対応してみてください。





