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実は「夏」は大掃除に向いている?その理由と掃除ポイント
2023.06.05
大掃除は夏のうちにやっておくのが正解!夏に行う掃除のポイントや、夏ならではの掃除のやり方を解説します。寒くなく洗濯も乾きやすいうちに、窓やキッチンなどの掃除を済ませましょう。
目次
大掃除は夏に済ませよう!夏ならではの掃除ポイントを解説

毎日小まめに掃除をしていても、汚れやほこりは見えない場所に溜まるもの。1年に1度の大掃除の際に、普段は掃除の手が行き届かないところまできれいに磨き上げると、気持ちがすっきりしますよね。
しかし、年末の慌ただしい時期は、大掃除の時間を捻出するのも一苦労です。そこで近年は、あえて日にちをずらして、年末以外に大掃除をする人が増えてきました。中でもおすすめの時期が「夏」です。
この記事では、夏に掃除を済ませるべき理由と、夏の大掃除のポイントについてご紹介します。
大掃除が年末の恒例行事なのはなぜ?
欧米では、冬の間にストーブの利用で溜まったすすを春先にまとめて掃除する、「Spring-cleaning」が一般的。年末の大掃除は、日本独自の風習のようです。では、なぜ日本は年末に大掃除をするのでしょうか。
日本の大掃除は、1年のすすを年末にまとめて落とす、「すす払い」という行事が起源といわれています。すす払いは平安時代に行われていた行事で、1年間の汚れを落として気持ち良く新しい年の神様をお迎えすることを目的としています。
こうした慣習は長く受け継がれ、年神様を迎える準備として大掃除が行われてきました。近年は、そういった側面よりも、すがすがしい気持ちで新年を迎えるための恒例行事として年末に大掃除をする人が多いようです。
また、汗をかきやすく体力の消耗が激しい夏の大掃除を敬遠する人が多いのも、冬の大掃除が定着している理由のひとつといえます。気温が高いと生ゴミのにおいが気になることや、日差しが強いと屋外を掃除する際は日焼けが心配なこともあり、冬の大掃除が定着していると考えられます。
実は夏が大掃除に向いている理由

日本では冬に大掃除を行うのが一般的ですが、風も水も冷たい時期の掃除を「つらい」と感じている人も多いのではないでしょうか。実は、冬の大掃除は汚れが取れにくく、体も動かしにくいため、あまり合理的ではありません。
掃除のやりやすさを考えるなら、夏こそ掃除に力を入れるべきです。ここでは、夏が掃除に向いている5つの理由をご紹介します。
水回りの掃除がつらくない
夏は気温や水温が高め。汚れた物を水洗いするのも、雑巾を水に浸して絞るのも、気温も水温も低い冬に比べてグッと楽です。水をかけてもすぐに乾くため、玄関のタイルや窓なども、思い切って水をかけながら汚れを落とすことができるでしょう。
水遊びのような感覚で、小さな子を遊ばせながら掃除することもできそうですね。かけた水が乾きやすいことは、カビの発生を抑えられることにもつながります。
キッチンの油汚れが固まりにくい
キッチンのレンジフードやコンロについた油汚れは、気温が低くなると固まって落としにくくなります。その点、気温が高い夏は、油汚れが浮き上がって除去しやすくなる時期。冬よりも労力を抑えて、しっかり汚れを落としきることができますよ。
洗った物、洗った場所が乾きやすい
大掃除で水洗いをした後は、雑菌の繁殖を防ぐため、水分が残らないようによく乾かすことが大切です。自然乾燥に時間がかかる冬は人力で拭き上げる必要がありますが、夏なら放っておくだけでほとんどの物が乾いてしまうので安心。
ラグやカーテンなどの大物も、天気が良い日を選べば、1日天日干しできます。
日が長く、夕方も明るい
夏は日が長いため、夕方でも自然光のみで、はっきりと汚れを見分けることができます。昼間は暑くて動くのが面倒な日は、夕涼みできる程度まで気温が下がるのを待って、夕方から掃除を始めるといいでしょう。
忙しい年末の負担が減る
年末の大掃除は、ちょうど仕事納めと重なる時期に行われます。この時期は、年賀状の作成や忘年会、新年の準備と、やることが満載で極めて多忙なタイミング。
何も予定のない夏の一日に大掃除を終わらせておけば、年の瀬ならではの行事にたっぷり時間を割くことができます。
夏に掃除すべき場所と掃除方法
ここからは、夏にこそ掃除すべき4つの場所と、掃除方法のポイントを手順に沿って解説します。家庭内にある掃除用具で簡単にできますので、ぜひ試してみてください。
網戸:夏なら窓を開け放しても寒さが気にならない

虫が室内に入るのを防いで、風通しを良くしてくれる網戸。換気や温度調節に活躍しますが、常に外気にさらされているため、砂ぼこりや花粉などが付着して汚れやすい場所でもあります。網戸の汚れをそのままにしておくと風通しが悪くなる上、景色を遮る原因になることも。
といっても、小まめに掃除をするのが面倒な場所なのも確かです。網戸を掃除しようとすれば必然的に窓を開けっぱなしにすることになり、寒い時期は余計におっくうですよね。網戸掃除は、水の冷たさが気持ち良い夏のうちに、思い切って済ませてしまいましょう。
<手順>
1. 網戸表面の目に見える汚れを落とす
いきなり水拭きすると表面の汚れが固まって落としにくくなるため、まずはブラシなどで目に見えるほこりを落とします。上部の汚れにも手が届けば、網戸を外さなくても構いません。溝の部分に溜まった汚れも、しっかり掃き出しましょう。
2. 水を含ませたやわらかいスポンジに洗剤をつけ、網戸一面によく伸ばす
網目に水と洗剤を通すようにして、スポンジにつけた洗剤を全体的に行き渡らせます。
3. スポンジ2個で網戸を挟むようにして汚れを落とし、水で洗い流す
両側からスポンジで、網戸を挟み込むようにして汚れを落とします。水と汚れが垂れてくるので、下から順に汚れを落としていきましょう。
4. 乾いた雑巾で網戸の水気を拭き取り、よく乾かす
最後に、乾いた雑巾で網戸の水気を拭き取ります。そのまましばらく窓を開けて風を通し、残りの水気を飛ばしましょう。
カーテン:夏なら大物を洗濯してもすぐに乾く
洗ってはみたものの、干すのに一苦労するアイテムといえばカーテンです。枚数が多くてかさばる上、冬はなかなか乾かないので雑菌の繁殖が心配ですよね。春先は、花粉や黄砂も気になります。
そこでおすすめなのが、夏の良く晴れた日です。夏の昼間なら、洗って脱水したカーテンをそのままカーテンレールに吊るし、窓を開けて風が通るようにしておけば自然と乾きます。
梅雨のじめじめした時期を抜けたら、家中のカーテンを集めて洗ってしまいましょう。
<手順>
1. カーテンについているラベルを確認し、洗える素材かどうか確認する
洗える物でも、洗濯機で洗える場合と手洗いの場合があるので要注意。水洗い不可の場合は、クリーニングに出しましょう。
2. 落とせる汚れは先に落とし、洗濯機に入れる
カビやほこりを先に落とし、プリーツに沿ってたたんだら、カーテンをネットに入れて洗います。色落ちや縮みを防ぐため、おしゃれ着用洗剤を使うといいでしょう。
3. カーテンをレールにつるして乾かす
洗い終わったら、レールに吊るして乾かしましょう。窓を開けて風を通し、水気を完全に飛ばします。
玄関:夏はドアを開け放して掃除しても寒くない
室外と室内をつなぐ玄関は、人の出入りが多く、汚れも入り込みやすい場所。掃除をするときはドアを開け放しておく場所なので、気温が温かい夏に掃除するのがおすすめです。
自覚がなくてもほこりやゴミを靴に付着させて帰ってくるため、「たたき」を中心にしっかり洗い流しましょう。なお、たたきとは玄関で靴を脱ぐ場所のことで、コンクリートやタイル貼りになっていることが多い場所です。
<手順>
1. 玄関にある余計な物を撤去する
掃除がしやすいよう、玄関のたたきに置いてある靴や傘立てなどを移動します。
2. ほうきでたたきの汚れを掃き出す
まず、たたきの砂ぼこりや石などの汚れを、ほうきで掃き出します。タイル貼りの場合は、隙間の溝に汚れが詰まりやすいため、しっかり行いましょう。
いきなり水をまいたり水拭きしたりすると、土や砂ぼこりなどの汚れはかえってこびりついて取りにくくなってしまいます。
3. デッキブラシでたたきの汚れを落とす
デッキブラシに洗剤をつけて、たたきの頑固な汚れをこすり落としていきます。
4. たたきを洗い流す
たたきに水をまき、洗剤成分とともに汚れを流します。
レンジフード:夏は油汚れが固まりにくく落としやすい
油汚れを落としやすい夏は、油汚れが頑固なレンジフードの徹底的な掃除に最適。レンジフードを分解して、隅々までしっかり掃除しましょう。
<手順>
1. レンジフードのカバーやフィルター、ファンを外す
電源を切って安全な状態にしてから、フィルターやファンなどの部品をレンジフードから取り外します。
2. 中性洗剤をつけたスポンジで洗う
中性洗剤をつけたスポンジで、レンジフードやカバー、フィルター、ファンを洗っていきます。汚れがひどい場合には、洗面器に中性洗剤を溶かしたぬるま湯の中にしばらく浸して、汚れを浮かせましょう。
3. 乾いた布で拭き上げる
清潔な布で、レンジフードや各パーツの水気を拭き上げていきます。最後に、レンジフードに、カバーやフィルター、ファンを元通りに取りつけて完了です。
効率的に質の良い大掃除をするなら家事代行サービスがおすすめ

「今年は固定観念を捨てて、夏の大掃除にトライしてみようかな?」と思ったら、家事代行サービスの利用も検討してみましょう。
家事代行サービスは、家事の経験とノウハウが豊富なスタッフが利用者のご自宅を訪問し、掃除や片付け、洗濯など基本的な家事を代行してくれます。定期的な利用もスポット利用も可能なので、大掃除を丸ごと任せることも、やりたくない箇所だけ任せることも可能です。
また、大掃除は自分で行うと一日がかりになってしまいがちですが、家事に手慣れたスタッフなら、時間内にきっちりと仕上げてくれることもメリットです。
よく晴れた夏の日は大掃除日和!
今回ご紹介したように、夏の大掃除には、さまざまなメリットがあります。寒いと敬遠しがちな網戸、なかなか落ちないレンジフードの油汚れなど、夏こそ掃除がおすすめの場所も多いので、ぜひ夏の大掃除に挑戦してみてください。
1年に1度の大掃除をより完璧に、気持ち良く仕上げたいなら、家事代行サービスの利用もおすすめです。経験豊富な家事のプロに依頼すれば、隅々まで磨かれた部屋で、家族といっしょに夏休みを落ち着いて過ごせるでしょう。
暑い日が続くと、夏パテで身体が怠く、掃除や片付けが億劫になってしまう方もいると思いますが、家事代行サービスを活用して、苦手なところだけをお願いしたい方でも、まるっと家事をお任せたい方でも、まずはサービスをご体験くださいね。