1. トップ
  2. コラム
  3. お掃除全般

  4. お風呂の鏡のウロコの正体とは?落とし方と注意点も紹介

COLUMN
コラム

お風呂の鏡のウロコの正体とは?落とし方と注意点も紹介

2024.11.22

カテゴリー:
キーワード:

お風呂場の悩みとして、よく挙がるのが鏡などによくつくウロコ汚れ。
毎回お風呂掃除をしっかりやっても、時間が経つと元通りになってしまうウロコ汚れに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
本記事では、ウロコ汚れの正体や落とし方、注意点などをご紹介していきます。

ウロコ汚れってなんでできてしまうのか?

鏡のウロコ汚れに気づいてすぐにスポンジで磨いてみても、またすぐ浮かび上がってくるので諦めてしまっている方も多いかと思います。
ここではウロコ汚れの原因と正体についてご紹介します。

ウロコ汚れの原因

白い魚の鱗のように見えることから通称「ウロコ汚れ」と呼ばれるこの汚れの原因は、主に「水垢」と「石鹸カス(金属石鹸、酸性石鹸)」の2つになります。

ウロコ汚れの原因①水垢
特徴:白いウロコ状の汚れ            
対策:酸性の洗剤で落とす

ウロコ汚れの原因となる主成分は、水道水に含まれるカルシウム、ケイ素、マグネシウムなどのミネラル成分です。これらの成分が水滴とともに鏡に付着し、水が蒸発する際に結晶化してウロコ汚れとして残ります。厄介なことに最初は軽い水垢なのですが、この汚れの上に更に水道水がかかることで、水垢が蓄積されていき、やがて白いウロコ汚れが出来上がってしまうのです。

ミネラル成分を原因としたこの水垢汚れは、「アルカリ性」となるため、酸性洗剤でのお掃除が有効です。

ウロコ汚れの原因②石鹸カス
特徴:白い粉末状の汚れ
対策:石鹸カスの種類に応じた洗剤で落とす

もう1つの原因となるのが、「石鹸カス汚れ」です。お風呂場で必ずと言っていいほど使うシャンプーやボディーソープなどの石鹸類。石鹸成分と水垢、頭や身体を洗った際の皮脂汚れが混ざった泡がはねて鏡に付着することで「石鹸カス」となります。

石鹸カスには2つの種類があります。水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムといった金属成分と石鹸の油脂成分が結合すると「金属石鹸」、皮脂汚れと石鹸の油脂成分が結合してできる「酸性石鹸」になります。
酸性石鹸は、黒くてベタベタしており酸性の性質を持っているため、アルカリ性の洗剤が有効です。反対に金属石鹸は、白くて固いアルカリ性の汚れのため、酸性洗剤が有効です。

鏡のウロコ汚れの原因は、基本的にアルカリ性由来の汚れが多いため、まずは「酸性洗剤」でのお掃除がおすすめです。
ただ、シャンプーをした際に皮脂汚れが含まれる泡が付着する可能性もあるため、酸性洗剤で落ちない場合は、アルカリ性洗剤を試してみてもいいでしょう。
今回はどちらの洗剤の掃除方法も紹介しているので、参考にしてみてください。

鏡以外の水垢や石鹸カス汚れの落とし方については、こちらの記事をご覧ください。

【関連記事】家庭でできる!お風呂のガンコな水垢の落とし方

【関連記事】お風呂の石鹸カスの落とし方は?掃除方法と溜めないための対策も紹介

簡単にできるウロコ汚れの落とし方

日常生活の中で鏡が絶えず使用されるお風呂場では、このウロコ汚れをどのようにして取り除くかがポイントとなります。ここでは、鏡のウロコ汚れの落とし方について詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。お風呂場でストレスなく鏡を使うために、正しい落とし方と注意点を押さえておきましょう。

クエン酸を使ったアルカリ性のウロコ汚れの落とし方

アルカリ性のウロコ汚れを効果的に落とすには、まずクエン酸水を使用する方法がオススメです。クエン酸は酸性であり、水道水に含まれるミネラルを原因とした汚れを中和してくれます。準備は簡単で、とても効果的に汚れを落とせるので、ぜひ一度試してみてください。

▼必要な物

・クエン酸 大さじ1(15g)
・水 200ml
・空のスプレーボトル
・キッチンペーパーやティッシュ
・ラップ
・スポンジ
・乾いた布(マイクロファイバーが好ましい)
・ゴム手袋

▼手順

1. クエン酸水溶液を作る

クエン酸パウダーを水に溶かしてクエン酸水を作ります。目安としては、クエン酸大さじ1杯に対して水200ml程度です。

2. クエン酸水を吹きかける

水垢が気になる場所(鏡や蛇口など)にクエン酸水溶液をスプレーボトルで吹きかけます。

クエン酸は酸性のため、金属を酸化させてしまう性質があります。クエン酸水を吹きかける際は、シャワーの金属部分などにかからないよう注意しましょう。

3.キッチンペーパーとラップで鏡を覆う

吹きかけたあとに、キッチンペーパーをしっかりと貼り付けてパックのような形にします。さらにラップで鏡全体を覆うことでクエン酸水が乾燥してしまうのを防止します。手肌が弱い方などは、ゴム手袋などを着用して作業しましょう。

4. 放置する

クエン酸水を吹きかけた部分を1時間ほど放置します。クエン酸が水垢に浸透し、固まったミネラル成分を柔らかくします。

5.こすり洗いしてすすぐ

キッチンペーパーとラップを取り、スポンジでこすりながら水で洗い流します。

6.乾いた布で水分をしっかり拭き取る

最後に乾いた布やタオルなどで鏡に付着している水分を拭き取ります。

ここで水分が残ってしまうとまた再発する可能性が高まりますので、入念に拭き上げましょう。

重曹を使った酸性のウロコ汚れの落とし方

もう一つの効果的なウロコ汚れの落とし方として、重曹を使用する方法があります。重曹は弱アルカリ性の性質を持ち、鏡に付着した酸性の汚れを中和します。

ウロコ汚れは、基本時にアルカリ性の汚れであることが多いですが、複数の汚れが重なってしまっている場合もあります。クエン酸を試して効果がなかった場合は、重曹での方法を試してみてください。

▼必要な物

・重曹大さじ2(30g)
・水 大さじ1(15g)
・空の容器
・やわらかい布かスポンジ

▼手順

1. 重曹ペーストを作る
重曹を少量の水で溶かし、ペースト状にします。ペースト状にすることで、水垢にしっかり密着し、効率的に水垢を落とします。

2. 重曹ペーストを塗る
水垢が付着している部分に重曹ペーストを塗り広げます。特に頑固な水垢にはたっぷりと塗ると効果的です。

3. 放置する
ペーストを塗った部分を約15~20分ほど放置しておきます。これにより重曹が水垢に浸透し、柔らかくします。

4. こする
放置後、柔らかい布やスポンジでペーストを優しくこするようにして水垢を落とします。重曹には研磨作用があるため、強くこすりすぎると鏡を傷つけてしまう可能性もありますので、力加減には注意が必要です。

5. 仕上げ
最後に水で洗い流し、乾いた布で水分を残さないようにしっかり拭き上げましょう。

お風呂掃除の関連記事については、こちらよりご覧ください

【お風呂掃除の基本】知っておきたい汚れの落とし方や掃除手順

【関連記事】お風呂天井のカビを退治しよう!効果的な掃除方法を徹底解説

【関連記事】お風呂のピンクカビの正体は?効果的な落とし方や予防方法を紹介

ウロコ汚れを落とすときの注意点

手袋を着用する

ウロコ汚れを掃除する前に、手袋を着用することをおすすめします。これは、酸性の洗剤や市販のウロコ汚れ用のアイテムが手に刺激を与える可能性があるためです。特に、鏡のウロコ汚れを効果的に落とすためにクエン酸や酢などの酸性成分を使う場合、素手で触れると肌が荒れることがあります。手袋を用意し、掃除の前にしっかりと着用して手を保護しましょう。

塗布した洗剤が乾かないよう工夫する

ウロコ汚れの落とし方として酸性の洗剤やクエン酸水を使用する場合、これらの洗剤が乾かないように工夫することが大切です。乾いてしまうと、汚れが硬化してさらに取りにくくなります。洗剤を塗布した後は、キッチンペーパーや布を密着させたり、ラップで覆ったりして、洗剤が乾燥しないようにすることがポイントです。

市販のアイテムは、注意書きを確認する

市販のウロコ汚れ用のアイテムを使う場合は、必ず注意書きを確認してください。強力な成分が含まれている場合、誤った使用方法をすると、鏡の表面に傷がついてしまったり、曇りが悪化してしまったりするリスクがあります。また、曇り止め加工や撥水加工など鏡の表面をコーティングしている場合、コーティングが剝がれてしまったりなどの恐れもあるため、使用前に鏡の材質にも気を付けてください。

お風呂のウロコ汚れの予防法

鏡の水滴はすぐに拭く

風呂のウロコ汚れを予防するには、使用後に鏡についた水滴をすぐに拭き取ることが大切です。水滴が残るとミネラル成分が結晶化し、水垢や石鹸カスなどウロコ汚れの原因となります。タオルやスクイージーを使って水滴を拭き取るだけで、鏡にウロコ汚れが蓄積するのを防ぎ、綺麗な状態を保つことができます。

換気する

お風呂の使用後は、しっかりと換気を行うことで湿気を飛ばします。湿気が残ったままだとウロコ汚れが発生しやすくなります。換気扇を使用するほか、窓を開けるなどして空気の流れを作り、湿度を下げることが大切です。これにより、鏡についた水滴が蒸発し、ウロコ汚れになるのを防ぐ効果が期待できます。

コーティングスプレーを使用する

鏡のウロコ汚れを予防するもう一つの方法として、コーティングスプレーの使用が挙げられます。コーティングスプレーを鏡に施すことで、表面に保護膜を作り、ミネラル分や石鹸カスの付着を軽減させます。使用方法は各商品に記載されていますので、注意書きをよく確認しながら使用しましょう。定期的なメンテナンスにより、鏡の美しさを長期間維持することが可能です。

こまめな掃除でウロコ汚れがつきにくい環境をつくろう!

今回は鏡に残るウロコ汚れの落とし方について、ご紹介しました。
鏡のウロコ汚れの正体は、鏡に付着した水道水が蒸発し、残ったミネラル成分が結晶化したものです。最初は軽い水垢ですが、放置してしまうとやがて頑固なウロコ汚れとなってしまいます。
ウロコ汚れを防ぐためには、日々のこまめなお掃除、水滴の拭き取りが重要となります。

とは言え、日々忙しく細かいお掃除まで手が回らなかったり、毎日お風呂あがりに掃除するのはなかなか大変ですよね。そんなお風呂場を含めた面倒な水回りの掃除は、一度徹底的な掃除でリセットしたいところですよね。

今年も残り1ヶ月となり、年末大掃除について考え始めている方も多いと思います。年末大掃除は、お風呂だけでなくキッチンやトイレ、窓や玄関などキレイにしておきたい箇所も多いですが、年末は仕事もプライベートも忙しくてお困りの場合は、大掃除を家事代行サービスにお任せしてみませんか?
家事代行「サニーメイドサービス」では、2名1組ならではの、短時間・効率的なサービス提供が可能なため、忙しい合間にもお願いしやすいのもおすすめな点です。

年末大掃除がまだお済でない方は、ぜひ一度家事代行サービスの利用をご検討ください。

関連記事

よく読まれている記事