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お風呂天井のカビを退治しよう!効果的な掃除方法を徹底解説
2023.08.31
目次
お風呂は天井も掃除してる?掃除手順やカビを予防する方法を紹介
浴室はカビが生えやすい場所。毎日掃除をしてきれいに保ちたいものですが、忙しいとどうしても手が回らず、浴槽と床だけ洗って終わり…という日も多いのではないでしょうか。中でも掃除を後回しにしがちなのが、手が届きにくく、届いても磨きにくいお風呂の天井です。
お風呂の天井にはカビの原因菌が潜んでいることが多く、放置すると浴室全体のカビの原因になることも。しかし、お風呂の天井まで定期的に掃除している人は、なかなかいないのではないでしょうか。
また、天井をシャワーで洗い流したり洗剤をスプレーしたりすると、洗剤が天井から垂れてきて自分にかかってしまうといった危険性もあるため、正しいお風呂の天井の掃除方法を知っておくことは重要です。
そこでこの記事では、お風呂の天井まで掃除をすべき理由や掃除手順のほか、カビの予防方法についてご紹介します。
お風呂の天井も掃除すべき理由
浴室の天井は、ほかの場所に比べて汚れがつきにくい場所。そのため、皮脂や石鹸カスなどの汚れをエサにするカビも、床や壁よりは繁殖しにくい箇所です。一見するときれいに見えるため、掃除の必要はないと感じるかもしれません。
しかし、きれいに見える状態でも、天井の掃除の手を抜くとさまざまな問題が起こります。まずは、お風呂の天井の掃除まで掃除すべき理由について解説します。
目に見えないカビが繁殖しやすい
お風呂の天井は、実は目に見えないカビ菌が繁殖しやすく、カビが生えやすい場所です。浴室には、目に見えないカビの原因菌がたくさん潜んでいます。下記の3つが、カビが生えやすくなる条件です。
<カビが生えやすくなる条件>
・湿度が高い
・温度が20~30℃くらい
・皮脂や石鹸カスなど、カビの栄養分になる汚れがある
入浴後の浴室は浴槽のお湯を抜いても温かく、全体に水滴がついていて湿度も高くなっています。床や壁よりは少ないとはいえ、天井も全体に皮脂や石鹸カスなどの汚れが飛散しています。
そのため、掃除されにくいお風呂の天井は、目に見えないカビ菌が繁殖しやすい場所なのです。
お風呂全体にカビ菌が蔓延してしまう
天井にカビが生えると、カビから出た胞子は上から下へ広がる性質があるため、浴室内を浮遊します。そして、カビの胞子が浴室内のあちこちに付着し、そこで新しいカビを生やしていくのです。
このように天井についたカビを放置していると、気づいたときには浴室中にカビが蔓延し、掃除がかなり大変になってしまうでしょう。
健康被害につながる可能性も
カビが増殖すると放出される胞子の量もその分増えていくため、お風呂を利用する際に胞子を吸い込みやすくなります。カビの胞子を大量に吸い込むと、アレルギー性鼻炎やぜんそくなどの原因になるほか、倦怠感や頭痛、めまいなどの症状が出る、シックハウス症候群を引き起こすことがあるといわれています。
また、カビは、アトピー性皮膚炎など皮膚トラブルの原因になる可能性も。
このようにカビは健康に悪影響を及ぼす可能性もあるため、肌が弱い人や幼い子供、高齢者などがいる家庭では、お風呂の天井は特にきれいに洗うようご注意ください。
お風呂の天井の掃除に必要な道具
お風呂の天井の掃除は、雑巾やスポンジでは手が届きにくかったり、洗剤が上から垂れてきてしまったりすることもあるため、使う道具を注意して選びたいもの。下記のようなものを使うと、グッと掃除しやすくなるはずですよ。
ハンディーワイパー
リビングなどの拭き掃除に使っているハンディーワイパーが、お風呂の天井の掃除でも活躍します。
普段、浴槽や床、壁などを磨いているスポンジで天井を磨こうとすると、椅子にのったり、浴槽のへりに立ったりしなければならず、滑りやすい浴室ではかなり危険です。思いがけない事故を防ぐためにも、安全性の高い方法で掃除をしなければなりません。
ハンディーワイパーがあれば、柄の部分が長く伸びる特長を利用して、手が届かない天井でも力を入れてこすることができます。柄の長さにはいくつか種類があるため、自宅の浴室の天井の高さに応じて選びましょう。中には、好きな長さに伸ばして固定できるタイプもあります。
フローリング用ドライシート
フローリング用シートは、フローリングを掃除するときと同じように、ハンディーワイパーに装着して使います。
ウェットタイプや洗剤が染み込んだタイプもありますが、お風呂の天井を掃除する際には専用洗剤を使って磨くため、ドライタイプのシートを用意してください。
ただし、お風呂の天井の素材がコンクリート(モルタル)の場合、ドライシートでは破れてしまったり、洗剤がうまく行き渡らなかったりします。素材によってはドライシートではなく、お風呂掃除用に販売されている柄付きのスポンジを使うといいでしょう。
ゴム手袋
お風呂掃除や食器洗いなどで頻繁に洗剤を使う人や肌が弱い人は、ゴム手袋も用意してください。
洗剤が素肌についてもすぐ洗い流せば問題ありませんが、毎日の掃除で何度も洗剤成分にふれていると、少しずつダメージが肌に蓄積します。特に、漂白剤は刺激が強いため、ゴム手袋をして肌を守りながら使いましょう。
マスク
天井についたカビやその病原菌を落とすと、カビの胞子が空中を舞います。胞子を吸い込まないよう、マスクを着けて掃除をすると安心です。特に、アレルギー体質の人は必ず着けるようにしてください。
中性洗剤
ピンク色のぬめりや黒カビになっていないカビの原因菌のままの状態であれば、中性洗剤を使えばきれいに天井の汚れを落とすことができます。万が一洗剤が垂れて体にかかっても、大きなトラブルにならないよう、刺激の少ない中性洗剤を用意しましょう。
塩素系漂白剤
安全性を考慮して、お風呂の天井の掃除には中性洗剤を使用するのがおすすめですが、すでに生えてしまったカビを根こそぎ退治するには、塩素系漂白剤が必要です。
塩素系漂白剤を使う場合は、普段の掃除以上に換気に気を配る必要があります。換気扇を回すのはもちろん、浴室のドアや窓を開けて、しっかり風が抜ける状態を作ってから使うようにしてください。
消毒用エタノール
消毒用エタノールは、ピンク色のぬめりのある汚れを取り除くのに有効です。ピンク色のぬめりは「ロドトルラ」という細菌で、繁殖スピードが速いため、見つけたら即退治が鉄則。
消毒用エタノールは赤カビの再発防止にも使えるので、ひとつ用意しておくと役立ちます。
ゴーグル
天井を掃除する際は、万が一洗剤成分が落ちてきたときに目を守るため、ゴーグルやメガネをつけて行いましょう。
大げさに思えるかもしれませんが、特に塩素系漂白剤は非常に刺激が強いため、目に入ったときに適切な処置ができないと失明するおそれがあるため注意しなければなりません。
お風呂の天井の掃除手順
ここからは、お風呂の天井の掃除手順について解説します。入浴のついででも簡単にできるので、定期的に掃除を行うことがおすすめです。
1. 浴室の換気をする
浴室は密室なので、掃除の際は換気が必須。換気扇を強めに回し、窓やドアを開けて風を通しましょう。このとき、ゴム手袋やゴーグル・メガネなども装着しておきます。
2. お風呂の天井の水分を拭き取る
ハンディーワイパーにドライシートを1枚装着し、天井の水気を拭き取ります。水分が残ったままだと、洗剤成分が天井全体に行き届かず、掃除の効果が半減してしまうためです。
3. ドライシートに中性洗剤を染み込ませて拭く
ドライシートに中性洗剤を染み込ませます。しっとりするくらいまでたっぷり染み込ませましょう。そして、シートをハンディーワイパーに装着し、天井の汚れが落ちにくいところや汚れが集中しているところは力を込めてこすってください。
ピンク色のぬめりが気になる場合は、ドライシートに染み込ませる洗剤を消毒用エタノールに変えて、同様に拭き取っていきます。
4. 水拭きをして洗剤を落とす
中性洗剤が残らないよう、ドライシートを水で濡らしてハンディーワイパーに装着し、天井をしっかり水拭きしましょう。
天井をシャワーで洗い流すと、洗剤成分が自分にかかる可能性がある上、水気を切るのに時間がかかるため、水拭きをおすすめします。
5. 天井を乾燥させたら完成
ハンディーワイパーに新しいドライシートを装着し、乾拭きで天井の水気を拭き取ります。意外と天井は広いので、四隅まで残さずしっかり拭き上げてください。
上記の1~5までの工程を終えてもお風呂の天井の汚れが落ちない場合には、下記の方法を試してみましょう。
6. しつこい汚れやカビには塩素系漂白剤を使用
中性洗剤では落ちないしつこい汚れや頑固な黒カビがある場合には、塩素系漂白剤の出番です。
浴室の換気がしっかりされているかを確認してから、ドライシートに塩素系漂白剤を拭き付けてハンディーワイパーに装着し、天井を拭いていきます。このとき、塩素系漂白剤が垂れてきて体にかかり、肌が損傷するのを防ぐため、自分の真上ではなく少し前を拭くようにするといいでしょう。
7. 5~20分程放置する
浴室の天井に塩素系漂白剤を塗り広げたら、カビの奥まで洗剤の成分を浸透させるため、5~20分程そのまま放置します。塩素系漂白剤を塗布した上からキッチンペーパー、ラップの順にかけて密着させると、より効果が高まります。
8. 再度水拭き・乾拭きし、乾燥させて完成
塩素系漂白剤を使用した後、天井をシャワーで流すのは大変危険です。必ず水で濡らしたドライシートをハンディーワイパーに装着し、水拭きで塩素系漂白剤を拭き取りましょう。拭き残しがないよう、何度か水で濡らしたシートを取り替えて水拭きします。
一通り拭き取ったら、ハンディーワイパーにドライシートを新しく装着し、最後は乾拭きで水気を拭き取ります。
お風呂掃除については、こちらの記事もご覧ください。
お風呂のカビを予防する方法
きれいな浴室を保つと、掃除の手間を大幅に削減できます。特にカビは、生えてしまうと落とすのが大変なので、予防に努めましょう。ここでは、お風呂のカビを予防する方法を3つご紹介します。
窓を開けるだけではなく、換気扇も回して換気する
お風呂から上がったら、髪の毛を乾かしているあいだだけでも、換気扇を回しつつ窓を開けて湿気を逃がすことが大切です。
カビが湿気や汚れを好むことは、前述したとおりです。カビが繁殖しやすい環境になるのを避けるため、浴室に湿気がこもる時間をできるだけ短くしましょう。
お風呂上がりに浴室全体に50℃以上のお湯をかける
お風呂上がりに50℃以上の熱湯を浴室全体にかけることで、カビの発生の防止につなげられます。カビは湿気を好みますが、熱は嫌うためです。
お風呂の後は水気を取る
お風呂上りには浴室の水気を取るよう、習慣付けましょう。いっしょに住んでいる家族がいる場合は、「最後に入った人が浴室の水気を取る」といったルールを定めておくといいですね。
いちいちハンディーワイパーにドライシートを装着するのは面倒なので、平らなゴム製のスクイージーがあると、さっと水切りできて便利です。
お風呂の天井まで掃除するのは手間だと感じたら、家事代行サービスに頼ろう
お風呂の天井の掃除頻度は、月に1回程度が目安です。汚れやカビが溜まる前にこまめに掃除をすると、清潔な状態を保てます。
しかし、お風呂の掃除は天井まで含めるとプロセスが多く、手間がかかります。掃除が大変だと感じたら、日常的な家事を代わりにこなしてくれる家事代行サービスの利用を視野に入れてみてください。
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